【兵庫ジュニアグランプリ2025予想】過去の傾向が示す“地方勢有利”の構図、次代のスター候補は誰だ?

27日に園田競馬場で行われるのは、ダート1400m争われる2歳限定のJpn2「兵庫ジュニアグランプリ」が開催。1着賞金3000万円が設定され、将来のダート戦線を担う素質馬が集結する一戦となる。
2歳戦ゆえキャリアが浅く、コース適性の読みづらさが特徴だが、意外にも地元勢は苦戦傾向が顕著だ。2011年にエイシンユリシーズが3着に入って以降、園田所属馬は馬券圏内に絡めていない。地方勢では過去に勝ち星のある道営馬、浦和所属馬、笠松所属馬が好走しており、今回もその流れを重視する必要がある。
また、このレースの勝ち馬は近3年連続で全日本2歳優駿で2着に入っており、例年その後の2歳ダート戦線に直結する指標レースとして注目度が高い。今年の勝ち馬も確実に視線が集まる一頭となるだろう。
JRA勢では、トウカイマシェリが最有力候補の一頭だ。芝1200mで未勝利を勝ち上がり、函館2歳ステークスでは7着に敗れたが、前走のエーデルワイス賞で初ダートながら2着と健闘した。ダート適性の高さを示しており、今回は前走より1ハロン延びる1400mへの対応が最大のポイントとなる。
対する地方勢では、道営所属のスペシャルサンクスが有力視される。ダノンレジェンド産駒で5戦3勝の実績を誇り、函館2歳ステークスでは10着に敗れたが、ダートではトウカイマシェリと互角以上の内容を残している。オッズ差が開くようであれば、単勝でも妙味が生まれそうだ。同じく道営から参戦するゴッドバロックも6戦3勝と安定した戦績を持ち、総合力の高さで上位争いに加わってくる可能性が高い。
地元園田所属の注目馬はエイシンイワハシルだ。アジアエクスプレス産駒で5戦3勝、現在2連勝中と勢いに乗る。しかも勝ち鞍はいずれも園田のダート1400mで挙げたもので、舞台適性は抜群だ。近年苦戦が続く地元勢だが、充実ぶりから好勝負を期待したい存在となる。
兵庫ジュニアグランプリは、2歳ダート戦線の勢力図を占う重要な一戦だ。今年も各陣営の思惑が交錯し、見応えあるレースとなることは間違いない。

