【JRA毎日王冠2025予想】レーベンスティール復活なるか?叩き2走目で真価発揮へ

日曜の東京メインは伝統の一戦「毎日王冠」(G2、芝1800m)が行われる。天皇賞・秋やマイルCSを見据える実力馬が集う王道のステップレースであり、関西の京都大賞典と並び、今後のG1戦線を語るうえで欠かせない存在だ。
しかし近年は出走頭数が少なく、過去10年でフルゲートになった例は一度もない。今年も11頭立てにとどまった。番組編成への議論は尽きないものの、出走馬の質は例年通り高い。
その中で注目したいのがリアルスティール産駒の5歳牡馬レーベンスティールだ。重賞3勝の実績を誇り、昨年の天皇賞・秋では3番人気に支持された実力馬。今年は2戦して人気を裏切る結果が続き、復調を不安視する声もある。だが、今回は「叩き2走目」で臨む点に大きな魅力がある。
同馬はデビュー以来、叩き2戦目で好走を繰り返してきた。2歳時は初戦2着からの2戦目勝利、3歳時も休み明け2着からの連勝、そして4歳時も叩き2戦目で重賞勝利を果たしている。今年は1月の復帰戦12着後に休養し、前走が実質“叩き初戦”だっただけに、今回こそ得意のシチュエーションといえる。
新たに手綱を取るのは津村明秀騎手。過去に一度コンビを組んだ際は11着に敗れているが、その雪辱を期す一戦となる。昨年ヴィクトリアマイルで悲願のG1初制覇を飾った津村騎手にとっても、この毎日王冠は再びG1の舞台へとつながる重要な勝負所だ。
同騎手は「この馬でG1の舞台に行きたい」と意欲的な発言をしており、ステップレースでしっかり結果を残したい気持ちは強い。三浦皇成騎手が先週スプリンターズSでG1初勝利を飾った流れもあり、“津村&レーベンスティール”のコンビにとっては大きな追い風となるだろう。
伝統の毎日王冠を制して秋の大舞台へ。叩き2走目で真価を発揮するレーベンスティールが、ここから復活の狼煙を上げられるか注目だ。

