【オクトーバーステークス予想2025】連覇狙うボーンディスウェイ、巻き返し必至

祝日月曜の東京競馬メインは、芝2000mで行われるハンデ戦のリステッド競走「オクトーバーステークス」。ハンデ戦らしい力の拮抗したメンバー構成となり、波乱含みの一戦となりそうだ。
過去5年の傾向を見ると、上位人気馬が苦戦傾向にある。2023年に2番人気のシルトホルンが2着に入った以外、3番人気以内の馬はすべて馬券圏外に敗退。伏兵が次々と台頭しており、人気薄を軽視するのは禁物だ。加えて、前走でG2クラスを使われていた実績馬の好走も目立ち、格上挑戦組の存在が鍵を握るレースとなっている。
その近年の傾向を裏付けるように、2023年は札幌記念・10着から臨んだヤマニンサルバムが優勝、2022年は目黒記念・5着からのラストドラフトが2着に好走。強敵相手に揉まれてきた馬が、ここでクラス落ちして実力を発揮するケースが続いている。
今年はその“前走G2組”として、札幌記念・9着のボーンディスウェイ、オールカマー・7着のワイドエンペラー、そして昨年のアルゼンチン共和国杯・6着以来、約11か月ぶりの実戦となるセレシオンの3頭が名を連ねる。
中でも注目はボーンディスウェイ。昨年のオクトーバーステークス覇者であり、リピーターの好走が多いこのレースでは連覇の期待が高まる。過去にはパンサラッサが2020年に2着、2021年に勝利しており、舞台適性の高さが結果に直結している。札幌記念での9着は相手関係を考えれば悲観すべき内容ではなく、得意の東京で巻き返しは十分可能だ。
ワイドエンペラーは東京芝2000mで2勝を挙げているコース巧者。休み明け3戦目での上積みも期待でき、前走での出遅れさえなければ勝ち負けに加われる実力を秘める。一方、セレシオンは約1年ぶりの実戦となるうえ、東京芝では過去2戦して結果を残せていない。能力自体は高いが、初戦から全開とはいかない可能性もある。
実績馬の底力と伏兵の勢いが交錯する秋のハンデ戦。波乱を呼ぶ伝統の一戦・オクトーバーステークスから、秋の中距離戦線を賑わせる新たなスターが誕生するかもしれない。

