【オールカマー2025予想】レガレイラ✕戸崎圭太、名コンビが挑む“女王返り咲き”の舞台

レガレイラ(牝4、林徹厩舎)が、オールカマーで主役の一角を担う。ホープフルSと有馬記念を制したG1・2勝馬だが、前走宝塚記念11着は不可解な大敗だった。スタートは決めたものの、前半からやや行きたがる面を見せ、メイショウタバルが刻んだ12秒前半の持続ラップからラスト5ハロンの消耗戦に全く対応できなかった。戸崎圭太騎手は「大外だったのでロスを避けるためポジションを取りに行った。3、4角から手応えが怪しくなり、脚がたまっている感じもなかった。緩い馬場も影響したかもしれない」と振り返る。柔らかさが残る馬場や持続力勝負が合わず、休み明けによるレース勘の鈍りもあったと見られる。
それでもレガレイラの底力は疑えない。有馬記念での鮮烈な勝利は記憶に新しい。スタートに難があった馬が初の古馬混合G1で好枠を生かし、絶好位を確保。スローの流れを我慢し、直線で末脚を爆発させて3歳牝馬として大舞台を制した。戸崎騎手は「少し遅れたが二の脚が良くスムーズに運べた。接戦を気持ちで取り切れたことが嬉しい」と当時を語る。展開利や斤量の恩恵はあったが、大舞台での冷静かつ完璧な騎乗は称賛に値する。
前走の敗戦は叩き良化型ゆえのものと見る向きも強い。スワーヴリチャード産駒は走る時は一気に走る一方、条件が合わなければ凡走もある“ピンかパー”タイプ。過信は禁物だが、ハマれば圧巻の走りを見せるのも事実だ。今回も鞍上は引き続き戸崎騎手が有力視され、陣営の信頼は厚い。
調教内容も復調を裏付ける。直前の追い切りでは6ハロン79秒台、ラスト1ハロン11.5秒と自己ベストタイの好時計をマーク。大敗から一転、状態面の良化は明白で、宝塚記念とは別馬と言える仕上がりを示している。加えて中山芝2200mは得意の舞台。ホープフルSと有馬記念での勝利経験から、中山替わりはプラスに働くはずだ。
条件さえ揃えばG1馬の本領発揮は必至で、再び大観衆を沸かせる可能性は高い。不可解な前走をどう修正し、王者の走りを取り戻すか。オールカマーはレガレイラ復活の舞台として、大きな注目を集める一戦となる。

