【JRAサウジアラビアRC予想】“新馬勝ち✕上位人気”の黄金方程式、今年も炸裂か?

土曜の東京メインはサウジアラビアロイヤルカップ(G3、芝1600m)が開催。今年は登録8頭の少頭数戦。例年同様、将来性豊かな2歳馬たちが顔をそろえた。
このレースは高配当を狙うタイプではなく、実績馬や上位人気馬を中心に点数を絞って当てたい一戦となる。過去10年の傾向を振り返ると、最低でも1番人気または2番人気のどちらかが連対しており、勝ち馬もほぼ3番人気以内から出ている。人気馬が順当に結果を残している堅実なG3だ。
さらに注目すべきは前走ローテーション。8年連続で新馬勝ち馬が本レースを制しており、勢いを持って臨む初勝利直後の馬が強い。例外的に巻き返しが決まるケースは新潟2歳S経由のみで、敗戦組からの逆転はデータ的には難しい。
脚質面では先行が優勢だが、この2年は差し・追い込みも好走しており、位置取りにこだわる必要はない。むしろ、馬の完成度と瞬発力の差が勝負を分ける舞台といえる。ルメール騎手が1・2番人気馬に騎乗した際の信頼度は高いが、近年は絶対的な存在ではなく、展開次第では波乱の芽も残る。
それを踏まえて今年注目したいのは4頭。まず本命はエコロアルバ(牡2、武英智厩舎)。新潟のフルゲート新馬戦で見事な差し切り勝ちを決めた。スムーズな加速と直線でのギアチェンジはメンバー随一。頭数減となる今回はより競馬がしやすく、重賞初制覇の準備は万全だ。
対抗はチュウワカーネギー(牡2、大久保厩舎)。今年最初の新馬勝ち馬として注目度が高く、センスある立ち回りで東京コースにも適性を感じる。大崩れのない安定感でエコロアルバを脅かす存在となるか。
3番手にはゾロアストロ(牡2、木村哲也厩舎)。新馬戦こそ敗れたが、続く未勝利戦で見せたパフォーマンスは高水準。ハイレベル戦を勝ち上がった内容は、ここでも十分通用する。
そして押さえにアスクエジンバラ(牡2、福永厩舎)。デビュー2戦目で未勝利勝ちを果たし、続くオープンでも連勝。実績的には引けを取らず、堅実な走りが期待できる。

