【高松宮記念2020予想】ステルヴィオ、1200mでも能力発揮できる
無観客競馬が続いている日本の競馬ですが、海外ではドバイWCが中止になるなど、開催自体ができない状況となっております。そんな中でもG1が開催されること自体がありがたいことであると捉えて、心して楽しみたいと思います。
さて、今年の高松宮記念は、G1馬6頭が出走してきましたが、その6頭中4頭が1600mのG1勝馬で、1200mのG1馬はタワーオブロンドンとセイウンコウセイの2頭というメンバー構成となっています。
一般的にマイル路線の方が強い馬が多いとも言われておりますので、マイルG1馬としては1200mへの適性があるかどうかにかかっている、といってもいいのかもしれません。
そこで注目しているのは、3歳時にマイルチャンピオンシップを勝利した5歳馬のステルヴィオです。
ステルヴィオは、ロードカナロア産駒初年度産駒でアーモンドアイと同期です。距離適性を探る中で、皐月賞・4着、ダービー・8着と悪くない結果を残した後、1800mの毎日王冠・2着後、マイルチャンピオンシップを勝利し、1800mの中山記念でも3着と1600~1800mの路線で素質を開花させました。
ただ、中山記念・3着後は、大阪杯・14着、安田記念・8着とマイルから2000mの距離で結果を残せず、秋は一転してスプリンターズステークスに出走予定も、目のケガによって4歳秋は休養を余儀なくされました。5歳馬となって復帰した前走は、1400mの阪急杯で5着の後、ここ高松宮杯に挑戦してきたという状況です。
ローテーション的には、マイルG1を勝っているとは言えやはり短い距離の方がよりよいと判断されたのでしょう。それと比較して他のマイルG1馬達は、モズアスコットはフェブラリーステークスからの臨戦でここは余韻とお試し感がありますし、ノームコアやグランアレグリアはともに約4か月の休み明け緒戦ということで、高松宮記念よりも安田記念を狙っている感があります。それならば、マイルG1馬の中では、ステルヴィオが一番1200mでの本気度は高そうで、より可能性を感じます。
また、これは競走馬の本質的な能力とは全く関係がありませんが、ステルヴィオという馬名はイタリア北部の国立公園から名づけられておりますが、現在はイタリアは新型コロナウイルスが感染拡大しており大変な状況に陥っている状況です。そんな状況のイタリアを勇気付けるという意味合いも込めて、同馬を応援したいと思います。
ということで、1200mの可能性を感じるマイルG1馬のステルヴィオが、イタリアへの陰ながらの応援となるよう、高松宮杯で好走してくれることに期待したいと思います。