【サマーチャンピオン2025予想】佐賀で火花散るダート戦線!地方馬の意地か中央勢の突破か?

9月4日木曜日、佐賀競馬場でダート1400メートルのJpn3「サマーチャンピオン」が開催。本競走はダート短距離からマイルにかけての数少ないハンデ重賞であり、歴史的にも価値の高い一戦。過去にはスーニがトップハンデ58.5キロを背負いながら制覇し、その後に東京盃、JBCスプリントを含む3連勝を飾った。また、直近では2024年の勝ち馬アラジンバローズがJBCスプリントで3着と健闘しており、出世レースとしての側面も持つ。今年は突出した存在が不在なだけに、新たな大物誕生への期待が高まる。
注目はエンペラーワケアだ。フェブラリーステークス5着、黒船賞・さきたま杯3着と安定した成績を残すが、勝ち切れないレースが続く。東京ダートでは高いパフォーマンスを発揮してきたが、小回りコースでは力を出し切れずにきた。ただし今回は相手関係が緩和されるため、久々の勝利を挙げる絶好機といえよう。
一方、北海道スプリントカップで重賞初制覇を飾ったヤマニンチェルキも侮れない。距離延長の1400メートルが課題となるうえ、門別からの中2週で再輸送という条件は酷暑の中で不安材料となる。ここを突破できれば、真の実力馬として地位を固めることになるだろう。
さらにクロジシジョーも有力候補だ。前走NST賞を快勝し、連勝を狙っての参戦となる。今年はドバイゴールデンシャヒーンで4着と健闘し、国際舞台での経験を糧に大きく成長を遂げている。ただし得意の1200メートルからの1ハロン延長に対応できるかが鍵を握る。
地方勢の筆頭は連覇を狙うアラジンバローズだ。黒船賞ではエンペラーワケアを下して2着と健闘し、遠征競馬ではむしろ好成績を残している。オグリキャップ記念での4着は力負けではなく条件の影響とみられ、佐賀コースでは再び持ち味を発揮する可能性が高い。人気の盲点となるだけに、伏兵としての一発に注意が必要だ。
サマーチャンピオンは例年、秋以降のダート戦線を占う重要な一戦となる。今年も新星の台頭、そして地方馬の意地に注目が集まる。新たな歴史を刻むのは果たしてどの馬か。

