【オークス予想2020】3歳牝馬の宝庫・手塚厩舎、3頭出しで戴冠狙う
今年はフィエールマンで天皇賞春の連覇を達成し、G1勝利数を6に伸ばした手塚貴久厩舎。牝馬クラシック戦線も本気で獲りにきた。牝馬G1路線では2013年の桜花賞をアユサンで制しており、久々の戴冠を狙う。
今年はフローラSを制したウインマリリン、チューリップ賞・2着のマルターズディオサ、そしてアネモネSを制したインターミッションと3頭もの若き乙女たちを送り込んできた。桜花賞でもマルターズディオサ(8着)とインターミッション(14着)の2頭出しで挑んだが、あえなく敗れてしまった。今回は3頭出しでリベンジを目論む。
フローラSを制したウインマリリンは、東京の芝2000mで結果を残したことから、東京適性の高さが見込める1頭。2走前のミモザ賞は中山の芝2000mをメンバー最速タイの強烈な末脚を繰り出して快勝した。いずれも好位から直線で抜け出す内容で、立ち回りの良さと粘り強い末脚はG1でも武器になるはずだ。
チューリップ賞・2着のマルターズディオサは続く桜花賞では8着に敗れたが、雨でぬかるんだタフな馬場に苦しめられた感もある。実際、チューリップ賞では桜花賞・2着、NHKマイルC・2着のレシステンシアを差し切っており、良馬場で高いパフォーマンスを披露している。先行して速い上がりを使える馬で、今の東京の馬場なら警戒したい1頭だ。
アネモネSを制しインターミッションは、続く桜花賞では14着と惨敗。タフな馬場で後手に回ってしまい、ただ回ってくるだけの競馬となってしまった。アネモネSでは速いペースの中でも上手く脚を溜めて切れ味のある末脚で快勝しており、小柄ながら勝負根性のある強い競馬を見せた。前走の疲れもなさそうで、状態面の良さを武器に好勝負に持ち込みたいところ。
同3頭を含め、手塚厩舎所属の現役3歳馬は多くの馬が活躍している。3歳牝馬の宝庫・手塚厩舎の挑戦に注目したい。