【ローズS2025予想】狙い目は阪神巧者テレサ、コース適性と先行力で押し切り図る

今週の3日間開催中日となる日曜、阪神競馬場では牝馬クラシック最終戦・秋華賞へ直結する「ローズステークス」が行われる。秋華賞トライアルの中でも最重要とされる一戦で、例年フルゲートの多頭数となり、波乱含みの決着が少なくない。今年も18頭が顔をそろえ、混戦ムードは一層濃い。
注目はアドマイヤマーズ産駒のテレサだ。ここまで5戦3勝。スイートピーSでは8着に敗れクラシック本番への縁はなかったが、前走小倉2勝クラスを快勝し勢いに乗っている。今回は牝馬三冠最終章への最後の切符を賭け、満を持して大舞台に挑む。
その他にもオークス馬カムニャックを筆頭に、同3着タガノアビー、4着パラディレーヌ、さらに11着から13着に敗れた実績馬ら計6頭のオークス組が揃った。加えて前走勝利馬が8頭と、実績と上がり馬の勢いが交錯する構図だ。その中でテレサが光る理由は明確である。
出走18頭中、阪神芝1800メートルで勝利経験があるのはテレサのみ。阪神コース全体で見ても勝ち星を持つのはこの馬だけだ。この実績が大きなアドバンテージとなる。
阪神1800メートルでの勝利は3走前の1勝クラス・アルメリア賞。8頭立てのスローペースを先行逃げ切り、ラスト3ハロンで最速10秒9という破格のラップを刻んだ。阪神はゴール前に急坂が待ち受けるが、1000メートル以上を走った後にこの瞬発力を発揮できる点は特筆に値する。コース適性の高さを裏付ける数字だ。
加えて今回のメンバー構成を見れば、オークス馬カムニャックをはじめ末脚自慢の差し馬が多数を占める。開幕2週目の馬場はまだ内が有利であり、ペースが落ち着けば先行勢に展開が向く。テレサは自在性があり、前々で運べる強みを存分に活かせるはずだ。
牝馬クラシック最終戦・秋華賞へ直結する伝統のトライアルで、阪神1800メートルを最も知るテレサが主役に躍り出る可能性は高い。実績馬の強襲を抑え、スピードと地力で押し切る場面は十分。ローズステークスで堂々の快勝を収め、秋華賞の大舞台へ向けて一気に名乗りを上げる。テレサの走りに注目だ。

