【UHB賞2025予想】バースクライ巻き返し濃厚か?不完全燃焼の前走から反撃態勢整う

8月10日(日)に札幌競馬場で行われるメインレース「UHB賞」(芝1200m・オープン)は、洋芝ながらも速い時計が出やすい夏の札幌らしい条件で争われる。この一戦で注目したいのが、巻き返しを狙うバースクライだ。
前走の安達太良ステークスでは1番人気に推されながら6着に敗れたものの、実力を疑うには早計だ。6か月ぶりの実戦だった上、スローペースで中団の馬群に包まれ、直線ではカットされる不利もあった。不完全燃焼の内容で、力を出し切れなかったことは明らかである。
本馬の地力を証明する材料として、昨年のオーシャンステークスでの好走が挙げられる。中山芝1200m、稍重馬場という条件の中、33.3-34.7というハイペースで流れたレースを中団内目から追走。勝負所で外に出す際にスムーズさを欠きながらも、直線ではしぶとく伸びて2着ビッグシーザーとハナ差の3着に食い込んだ。全体的に淡々としたラップが続いた中で、基礎スピードと持続力の高さを見せた内容だった。
その後の成績に目を向けると、条件面で噛み合わないレースが続いていた印象だ。北九州記念では重たい馬場の中、32.3-35.6という極端な前傾ラップで、外枠から追走に脚を使い失速。CBC賞では超高速馬場の中京1200mで総合力が問われる一戦となり、最後方からでは間に合わず。さらにスワンSでは距離延長の1400mに対応しきれず、中団の内目からジリジリとしか伸びなかった。
しかし、位置取りの安定性と末脚の堅実さは常に示しており、ペースがある程度流れて、時計が少し掛かる洋芝の札幌芝1200mはまさにベスト条件。持ち味を最大限に活かせる舞台設定が整ったと言える。
また、今回は相手関係も手頃。抜けた存在のいない混戦模様の中で、重賞実績とコース適性を兼ね備えるバースクライにとっては、巻き返しには絶好のタイミングだ。
夏の洋芝で本領発揮となるか。ここは重賞好走馬の底力が問われる一戦となる。バースクライの復活に期待したい。

