【HTB杯2025予想】3歳牝馬の好データが後押し!カルプスペルシュ、昇級初戦から勝ち負け期待

今年の出走馬の中で唯一、前走で1勝クラスを勝ち上がってきたのが3歳牝馬のカルプスペルシュだ。昇級初戦となる今回だが、勢いと斤量面の恩恵、そして舞台適性の高さを武器に、いきなり通用しても不思議ではない存在である。
カルプスペルシュは昨年、函館2歳ステークスやファンタジーステークスといった2歳重賞に挑戦したが、いずれも上位争いには加われなかった。ただ、今年に入ってからは確実に成長を見せており、かささぎ賞とマーガレットステークスでいずれも3着と好走。厳しい相手関係の中で掲示板を確保してきた点からも、能力の底上げが進んでいることが窺える。
これまでの2勝はいずれも函館芝1200mでのもの。特に前走の1勝クラスでは重馬場というタフなコンディションの中、好スタートから先行し、押し切って快勝する強い内容を見せた。また、稍重馬場で行われた一戦でも3着に粘り込むなど、道悪にも高い適性を持つ点は評価に値する。
函館デビュー戦では、スタートでやや寄れる面を見せたものの、終わってみれば好タイムでの快勝。その次走となった函館2歳ステークスでも中団から脚を伸ばして5着と健闘しており、洋芝への適性は間違いなく高い。持ち時計は特別速くはないため、現在の超高速馬場にどこまで対応できるかは不安要素ではあるが、洋芝での立ち回りや粘り強さでカバーできる可能性は十分ある。
さらに注目すべきは、斤量53kgという明確なアドバンテージだ。過去10年のデータでは、牝馬が8勝、3歳馬が6勝と、このレースにおいては3歳牝馬が最も好走傾向を示している。経験値や時計面では見劣る部分もあるが、若さゆえの伸びしろや斤量の軽さを味方につければ、数字以上に実力を発揮できるはずだ。
逃げ・先行タイプがそろう中でも、前走で見せた先行力とレースセンスは目を引くものがあり、展開ひとつでチャンスは十分。昇級戦ではあるが、実績馬相手にも怯むことなく、前走の勢いそのままに連勝でオープン入りを果たす可能性は十分にある。軽量と好相性の舞台で、一気の通過を狙う。

