大幅定員割れだった京都ジャンプSに対し除外も出る秋陽ジャンプS考察

今週末に開催される秋陽ジャンプステークスが摩訶不思議な登録数となりました。先週の京都ジャンプステークスは6頭立て。登録すれば参戦できた重賞でしたが、こちらはなんとフルゲート14頭に対して登録が15頭。除外対象が1頭出ています。関東馬だらけなのかと思いきや、先週出走していても人気が間違いなかったはずの強力な関西馬が2頭、参戦を予定しています。

まずは昨年の中山大障害3着、今年の中山グランドジャンプ2着のサナシオン。7ヶ月ぶりの復帰戦を迎えます。障害入りしてからはここまで長期に休んだことはないだけに一抹の不安、叩き台ではないか?鞍上は西谷誠騎手が手放すはずもなく継続騎乗予定です。地力優位は間違いないですがハンデ戦と見紛うばかりの斤量63kgを今回背負うだけに、厳しい戦いが予想されます。

続いて今年の新潟ジャンプステークス勝ち馬のタイセイドリーム。障害においては異色ともいえるディープインパクト産駒です。こちらは平沢騎手に乗り代わりとなりますが、もともと主戦といえる位置にいた騎手だけにこの馬に関しては問題ないでしょう。61キロということで、サナシオンと2キロ差をもらえるのは大きいアドバンテージです。

先週はドリームセーリングが、勢いに乗るニホンピロバロンを封じて見事初ジャンプ重賞制覇を成し遂げるなど、今年のジャンプ界は戦国時代ともいえます。昨年の王者アップトゥデイトも復調の兆しを見せており、年末の中山大障害に向けて有力馬が順調に出揃いつつあります。ご紹介した有力どころ2頭のほかにも、重賞で安定した成績を残すアロヒラニも出走を予定しており、久々にハイレベルかつ頭数がそろった障害レースが見られそうですね。