JRA紫苑S(2022)は“持続力”上位の2頭で勝負!

牝馬三冠の最終戦である秋華賞へと繋がる重要な一戦「紫苑S」が今週末、中山競馬場で開催です。直線の急坂で速い上がりを叩き出しにくく、例年後傾ラップが同レースの特徴。瞬発力よりも、早めに動いてもゴールまでスピードが保てる持続力がより重視されるレースと言って良いでしょう。

持続力重視で選出するなら、外せないのはライラック。

今年初戦のフェアリーSでは、平均ペースの中後方で脚を溜め、中盤あたりから馬群の外を回って順位を押し上げる競馬を展開。直線は馬群の大外から追い出し、二冠馬のスターズオンアースをクビ差抑えて勝利するという内容でした。

前半で脚を溜めれましたし、中盤も緩かったので押し上げでもロスが大きくならなかった点は大きかったでしょう。さらにそこから一気に捲り切らずにコーナーで一度息を入れてからという競馬もお見事。展開利や息の入れるタイミングの良さなど条件が向いたところもいくつかありますが、終始外目をまわって中盤も動いてという中でスターズオンアースをねじ伏せた持続力は評価すべきでしょう。持続力優先の中山2000mなら、やはりライラックが上位と考えます。

続いて相手ですが、対抗馬として最有力視しているのが、サウンドビバーチェです。

チューリップ賞では前半59秒7のハイペースを番手追走。後ろからのプレッシャーがかなりあった中で、粘り込んでの4着は立派です。この馬の持続力もやはり魅力で、先行力の高さも開幕週の中山では大きく活きているはずです。

前走のオークスは輪乗りの際に顔を蹴られて放馬し除外と、不完全燃焼の競馬で終わってしまいましたが、二冠使われて来ているサークルオブライフや、オークスで激走したスタニングローズと比べて消耗度が少ない点はアドバンテージ。開幕週の芝も味方し展開利が前方組にあるなら、サウンドビバーチェは外せません。

ということで今年の紫苑Sは、本命ライラック、対抗サウンドビバーチェという予想で勝負したいと思います。