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アルナシームが右前脚の種子骨靱帯炎で有馬記念を無念の回避、今後は未定

2025/11/19 11:46
アルナシームが右前脚の種子骨靱帯炎で有馬記念を無念の回避、今後は未定

12月28日の有馬記念(G1、芝2500m)を目標に調整を進めていたアルナシーム(牡6、橋口慎介厩舎)が、右前脚の種子骨靱帯炎のため同レースを回避することが決まった。19日、管理する橋口調教師が「有馬記念は回避します。今後のことはまだ具体的には決まっていません」と明かした。

アルナシームは前走の京都大賞典で6着に敗れたものの、その内容は着順以上の評価に値するものだった。メンバー強化に加え、大外枠からのスタート、得意距離とは異なる条件、さらにイン立ち回りが求められるレース質と、あらゆる要素が逆風となる中で、勝ち馬から0秒4差に踏みとどまった点は高い価値がある。道中では藤岡佑介騎手が馬群に入れる巧みな立ち回りを見せ、直線ではショウナンラプンタと叩き合うまで食い下がった。

藤岡佑介騎手は「ちょっと長いところを使わせてもらって、したい競馬はできました。3〜4コーナーで鈍いところがあるので、それを補えればと思っていましたし、イメージ通りの競馬ができました。直線もしぶとく頑張ってくれて、楽しみが広がったと思います」とコメントしていた。アルナシームは以前から“京都巧者”として評価されており、コース形態を問わず結果を出せる下り坂巧者ぶりを改めて示した形となった。

血統的にも、父モーリス、母ジュベルアリという良血で、母の全弟にはアルアイン、シャフリヤールといったG1馬が並ぶ。昨年の中京記念、今年1月の日刊スポーツ賞中山金杯で重賞2勝を挙げており、中距離路線で存在感を発揮してきた。

橋口調教師は「前走で距離もこなせると思っていましたが、仕方ないです。残念です」と語り、今後のプランについては白紙の状態。復帰時期を含め、今後の動向が注目される。 

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