武豊騎手に凱旋門賞の栄冠を、キーファーズの野望
凱旋門賞制覇は日本競馬界全体の悲願とも言える大目標となっていますが、中でも強いこだわりを持っている中にキーファーズがいます。まだ大物と言える競走馬には出会えていないオーナーではありますが「武豊騎手で凱旋門賞制覇」を目標に毎年良血馬を購入しています。
そんなキーファーズの昨年の目玉といえば条件馬ながらに海外遠征を敢行したラルクとジェニアルの2頭があげられます。ともに血統からフランスの馬場でこそと思えるような背景の持ち主であり、G1こそ届かなかったもののジェニアルはフランスG3のメシドール賞で初の重賞制覇を成し遂げ、フランスの小林厩舎へと移籍して現役を続行し、現地でも武豊騎手に騎乗してもらうなど、固い絆で結ばれているようです。
また、ラッキーライラックの半姉ということでジェニアル以上に期待の掛かっていたと思われるラルクは現役生活を終え、今年はイギリスのニューマーケットでフランケルとの交配が予定されています。毎年良血馬を落札しているキーファーズなので自身の所有馬からフランケル産駒が出てくるというのは非常に大きく、今後は縁の深い血統から活躍馬が出てくるということも期待ができ、こういったところから凱旋門賞へ出走する可能性もあるということです。
日本馬と日本人騎手による凱旋門賞と言えば蛯名騎手騎乗のエルコンドルパサーやナカヤマフェスタといった惜しい2着があり、同期の武豊騎手としては後塵を拝する形となっています。今年は東西通じてリーディング快走中と、競馬界のレジェンドは50歳の大台を前にさらなる進化を遂げることができるのか。キーファーズとのコンビ含め、ぜひご注目ください。