もうすでに2月となる。過去の皐月賞馬・ダービー馬、春の牡馬クラシックホースのほとんど9割は2歳時にデビューしているのである。もっと言えば8割程度は12月師走開催を迎える前にデビューしている。
はっきり言って今から出てきてデビュー勝ちしたとしてもクラシックへ向けては相当な狭き門となるわけだが、最終便ということで、ワンチャンスの可能性に賭けて出てくるのだろう。
今出てくる馬たちは事情が事情なので、多かれ少なかれ何かしらの問題を抱えている馬が多いのではないかと思うし、少なくとも順風満帆に来てデビューを迎えるという感じではないのだろうし、本音はまだ時間もほしいのだと思うが、そうも言っていられないため多少無理してでも出てきているのだろう。
ある意味、順調ではない評判馬がどこまでやれるか、順調度で優位な馬がいるとすれば評判馬に対して付け入る隙はあるのかという構図のレースになっているとも言える。
遅いデビューでも順風満帆な馬に太刀打ちできるか?
ちなみに過去20年の皐月賞馬で年明け3歳デビューだったのは98年セイウンスカイと02年ノーリーズンの2頭だけで、ともに1月5日と年明けとしては最速のデビュー組となる。
ダービー馬では96年フサイチコンコルドが1月5日デビュー、00年アグネスフライトが2月6日デビューとこちらも2頭だけが年明けデビューとなる。
血統やデビュー前の評判よりいかに順調さがクラシックを勝つために重要かわかる結果となっている。
余談となるが過去20年のダービー馬に関東馬は3頭しかいない。現在4連勝中で7頭いる皐月賞馬に対しても厳しい数字となっている。
あくまで東西で見たデータ的にだが関東馬という時点でダービー馬を目指すには狭き門となっており、先週デビューした血統馬には重ねて厳しいデータとなる。