2020年も早いもので1ヶ月が過ぎ、もう2月。京都競馬では陰暦の2月を表す「きさらぎ(如月)」にちなんで付けられた「きさらぎ賞」が開催されます。クラシックを見据えた3歳馬の有望株が激突する注目の一戦です。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ダンテスヴュー(牡3、友道康夫厩舎)
前走の東京スポーツ杯2歳S・4着のダンテスヴュー。未勝利戦は今回と同じ中京の2000mで、4番手の好位追走から勝負所で上がっていき直線はメンバー最速の上がり35秒8の末脚を繰り出し、2着馬に2馬身半差をつけて快勝。前走の東スポ杯2歳Sでは11番手の後方追走から直線で33秒7の末脚で追いこみましたが、勝ったイクイノックスが強く4着に敗退。切れる脚というよりはしぶとく良い脚を使える馬で、上がりが掛かる中京ならより力を発揮できそうです。半兄ストーンリッジ、ヨーホーレイクの2頭はきさらぎ賞・2着の実績があり、血統的にも好勝負が期待できそうです。
マテンロウレオ(牡3、昆貢厩舎)
前走のホープフルS・6着のマテンロウレオ。デビュー戦の阪神2000mを上がり最速35秒1の脚で快勝しており、前走のホープフルSも6着に敗れましたが、中山の坂をこなして目立つ伸びで詰め寄っていたことからも、直線の長い中京でも高いパフォーマンスが期待できそうです。デビュー戦は最内から馬群に揉まれる中を抜け出して快勝と、初戦から古馬顔負けのセンスのある競馬を披露。鞍上は全2戦で手綱を握っている横山典弘騎手で、今年すでに重賞2勝と好調な騎手の手綱さばきなら、なおさら期待が膨らみます。
アスクワイルドモア(牡3、藤原英昭厩舎)
昨年の札幌2歳S・2着のアスクワイルドモア。前走のホープフルSは10着に敗れましたが、スタートの出遅れや落鉄、久々だったことも堪えた印象。夏の北海道シリーズは4戦して1着1回、2着3回と洋芝で安定した成績を残しており、パワーと消耗戦向きのスタミナは最終週の中京でも生かされそうです。使いつつパフォーマンスを上げてくるタイプにも見られるので、4か月の休み明けをひと叩きした効果は十分ありそうです。引き続き武豊騎手を鞍上に巻き返しを狙います。