【チャンピオンズC予想2025】粗品は今年も伏兵狙いか?“誰と誰やねん!”の流行語大賞に隠されたサインとは

先週のジャパンカップでは、マスカレードボールとダノンデサイルを2頭軸にした3連複で勝負し、見事に的中させたお笑い芸人の粗品。天皇賞・秋に続いてマスカレードボールを高く評価し、距離延長がプラスに働くと判断して本命視した。さらに前週のマイルCSでも勝ち馬ジャンタルマンタルを指名しており、直近の予想精度は芸人の枠に収まらない鋭さを見せている。
今週のチャンピオンズカップに目を向けると、昨年はガイアフォースを本命としながら15着に敗れており、不的中に終わった。普段は上位人気を中心に据えることが多い粗品だが、昨年は「波乱含みの荒れやすいレース」と明言したうえで、5番人気のガイアフォースを本命に据えた。今年も同様に、荒れる要素を重視した予想となる可能性は高い。
今年の出走馬の中で、粗品が過去に本命を打った経験があるのは2頭。みやこSで本命視したアウトレンジと、昨年のスプリングSで本命としたシックスペンスである。シックスペンスに関しては芝での適性を高く評価していたため、ダートのチャンピオンズCでどこまで評価するかは注目点となる。一方、アウトレンジについては「ムラがあり買い時が難しい」としつつも、平安S勝ちや帝王賞2着など地力強化を認め、過去に本命候補に挙げた経緯がある。
いずれも中位人気が予想される存在であり、今年も荒れる前提で予想を組み立てるなら、狙い目として妙味は十分だ。
さらに、2日に自身のYouTubeチャンネルで発表した「粗品流行語大賞2025」も、サイン派には見逃せない材料となる。この企画は、粗品が自身にとって流行した言葉を30語の中から選ぶものだが、大賞に輝いたのはネットニュースへの持論展開でお馴染みの「誰と誰やねん!」というフレーズであった。
もしこの言葉が“サイン”だと仮定するなら、「穴馬と穴騎手のコンビが波乱を演出する」という構図も考えられる。今回の出走馬で当てはめると、地方所属ヘリオスと原優介騎手の組み合わせが、まさに“誰と誰”の典型と言える。また、知名度の点では初来日のF.ジェルー騎手という可能性も残るが、ジェルー騎手はドバイワールドカップの勝ち馬であり、騎乗馬ルクソールカフェも武蔵野S勝ちと実績十分。“誰やねん”とは言えない組み合わせでサインとしてはやや薄い印象であるが、中京1800mを大外枠で一発回答するのは簡単ではなく、台頭すれば大きなサプライズとなりそうだ。
とはいえ、チャンピオンズCはもともと波乱含みの一戦であり、伏兵の台頭余地は広い。粗品の“妙味重視”の予想スタイルとサイン要素が重なれば、今年も波乱の立役者となる組み合わせが登場しても不思議ではない。展開ひとつで人気薄が突っ込む余地はあり、馬券戦略としても軽視は禁物のレースとなる。

