【りんくうS予想2025】追い込み勢に逆風の舞台!今年も先行馬が主役を奪うか?

今週日曜の阪神メインは、ダート1200mで争われるハンデ戦のオープンレース「りんくうステークス」が開催。
昨年は京都ダート1200mで行われたため、阪神開催となる今年は2020年から2023年の過去4年分の阪神実施データが参考となる。傾向を見ると、追い込み馬が3着以内に入っておらず、後方一気には厳しい舞台設定となっている。今年の出走予定馬では、前走の室町Sで3着に入ったキタノズエッジ、同じ室町Sで5着だったアルファマムなど、オープンで安定した戦績を残す馬たちが控えるが、脚質面のデータを踏まえると評価を下げざるを得ない状況と言える。
注目すべきは、前走オープン戦で6着以下に敗れた馬の巻き返しが目立つ点である。2021年の勝ち馬オーロラテソーロ、2023年の勝ち馬アームズレインがその典型で、近走の着順に関係なく、展開ひとつで一変する傾向が強い。
今年このパターンに当てはまるのが、前走武蔵野Sで15着と大敗したバトルクライである。大敗直後で人気は上がらないことが予想されるが、今年はオアシスSを制している実力馬であり、勢いに乗る高杉騎手を確保した点も魅力となる。前走から条件が一変し、展開さえ向けば波乱演出の可能性を秘める穴馬として警戒したい。
さらに騎手から狙うなら、菱田裕二騎手を見逃せない。2023年はクロジシジョーで3着、昨年は京都開催だったとはいえドンアミティエで勝利と、いずれも人気薄ながら結果を残している。今年は前走室町Sで10着と大敗したナムラフランクに騎乗予定だが、今回は叩き2戦目で上積みが見込め、さらに全5勝中2勝を挙げている相性の良い阪神に替わる点は大きな追い風となる。人気薄確実の存在だが、軽視は禁物の1頭となる。
激戦必至のりんくうステークスは、近走不振馬の巻き返しやジョッキーの手腕が結果を大きく左右するレースとなりそうだ。今年も一筋縄ではいかない波乱含みの一戦となるだろう。

