中山競馬の日曜メインはダートスプリントの「カペラステークス」です。交流重賞を回ってくる馬や、中央オープンから来る馬、上がり馬などがぶつかり合う見応えのある一戦で、年明け2月のフェブラリーSを展望する上でも見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

テーオーエルビス（牡3、高柳大輔厩舎）

前走のオークランドTRTを快勝したテーオーエルビス。まずまずのスタートから先団の後ろの外から追走し、直線も外を回って追い出されると、ガラ空きの前を上がり最速35秒1の脚で伸びて余裕の4馬身差勝ちを達成。3連勝でオープン入りを決めました。これまでダート戦は6戦4勝と安定しており、末脚も堅実です。1200mは4戦4勝とスプリント適性も高く、まだ底も見せていません。今回がオープン昇級初戦で重賞初挑戦となりますが、勢いと実績から高く期待したい1頭です。

クロジシジョー（牡6、岡田稲男厩舎）

前走のJBCスプリント・5着から参戦するクロジシジョー。後方2番手に控え、直線は外から上がり最速35秒1の脚で伸びるも5着が精一杯といった内容でした。脚質的にどうしても展開待ちになってしまうので、前が流れなかった前走のペースでは致し方なかったと言えます。2走前の東京盃では33.8-36.9と前が暴走する同馬向きのペースで、ここでも上がり最速の脚で伸びて2着に好走。勝ち馬には離されましたが、道中の位置取りの差が大きく出たかたち。昨年のカペラSも前半32秒5の激流となり、2着に好走。今年も流れる展開なら、見せ場は作れそうです。

ガビーズシスター（牝4、森一誠厩舎）

昨年覇者のガビーズシスターは連覇を狙って今年も参戦。前年は好スタートから中団外めを確保し、砂を被らずスムーズな立ち回り。直線では4角で膨らみながらも鋭く加速し、1番人気のプレッシャーを跳ね返す完勝でした。吉田隼騎手も「優等生で無駄のない競馬ができる」と高く評価しており、重賞初制覇にふさわしい内容でした。ただし当時は斤量54キロの恩恵も大きく、今年は56キロを背負う点が鍵となります。それでも中山ダ1200mは【3-1-1-0】と全く崩れておらず、1年ぶりの中央ダートでも得意条件で高いパフォーマンスが期待できる1頭です。