11日(日)は東京競馬場で第34回エプソムカップが開催されます。安田記念が終わって春の残るG1は月末の宝塚記念のみとなり、何だか寂しいような気もしますが、安田記念を回避したデンコウアンジュが出走するということでエプソムカップは先週から楽しみにしておりました。
なんと言ったってヴィクトリアマイルでは11番人気の低評価を覆す2着に入着し、波乱を演じた穴馬です。安田記念でも穴で注目していただけに回避は残念でしたが、エプソムカップでは逆に人気を集める一頭となりそうですね。
ヴィクトリアマイルでは序盤で窮屈になり引っ張って急ブレーキをかけるシーンもあり、その後もブレーキをかけながらミッキークイーンのすぐ後ろにつけて3コーナーに入っていくという具合に、不利を受けながらの競馬となりました。それでも、3~4コーナーでもぶつかりながらミッキークイーンの外に出していき、反応良さでミッキークイーンを置き去りにし、直線はしっかりとトップスピードに乗せて2着に食い込むという強い競馬を見せてくれました。
スローペースに高速馬場と、色々な面がデンコウアンジュに向いてハマった感が強かったのは否めませんが、いくつかの不利がありながらも全く動じずに伸びていく様はアッパレでしたし、直線の長いところでは強さを発揮するなという印象をうけました。
4月から4戦目と酷なローテ、気になる状態面は?
次は1ハロン伸びた1800mが舞台となりますが、いくらハマったとは言え不利がありながらもG1レースで連に絡む競馬ができるのだからここでも軽視はできません。ただ、不安要素もあるのでその点についてもしっかりと把握しておく必要があります。
安田記念を回避していることからも、疲れは心配です。今年は4月に重賞を2戦し、中2週でG1のヴィクトリアマイルとハードな使い方をしております。相手関係、馬場、展開読みなども重要ですが、今回この馬に関して一番注意して見ておくべきところは何と言っても状態だと思っております。追い切りの内容、馬体、馬体重などに重きを置いて判断したいと思います。
前走の走りでこの馬の評価を一気に上けたファンも多いと思いますが、やはりベストはマイルという印象が強いですし、前走が買い時だったのかな、という感じもします。いずれにせよ、人気となりそうな今回はいっそう注意が必要だと思いますので、デンコウアンジュから買おうと検討している場合には、慎重な判断を行うようにしましょう。