今週の土曜日は、2歳馬最初の重賞「函館2歳ステークス」が行われます。まだまだ経験の浅い馬達の争いで予想も難しいところ。
今年は、未勝利馬1頭と前走勝馬12頭の計13頭が出走。レースの勝ちっぷりが一番の要素と判断し見比べてみた結果、13頭中で注目したいのはオマツリオトコです。
オマツリオトコは、デビュー戦ダート1000mのレースに出走し5馬身差で快勝しました。父ヴィットリオドーロは現役時代ダート戦のみ4勝、母マツリバヤシは現役時代の出走はないものの、オマツリオトコ以外の2頭の産駒はダート戦しか走っておらず、勝ち鞍もダート戦のみですからオマツリオトコのデビュー戦がダート戦だったのは必然と言えます。
そして、そのダート戦の勝ち方は秀逸。ダート1000mと言えば、通常逃げた馬が強いようなレースなのですが、オマツリオトコは少し出遅れて中段位置から、4コーナーを外々を回ってぐんぐん前目に取り付くと、一瞬で抜け出し5馬身差で快勝したのです。しかも、ほぼ追ってなかったので追えばもっと伸びていたことでしょう。少し流しただけで上り最速、さらにそのレースで2番目に速かった馬よりも1.2秒も速いタイムを叩きだしています。
芝のレースと比較すると走破時計で2~3秒、上り時計でも1~2秒遅いダート戦とのタイム差を初芝でいきなり縮められるのか?という不安点はあるかもしれませんが、前走のレースっぷりを見る限りは、単なるダート馬ではない、大物感さえある走りでしたので十分に走れる素質はあるものと思います。
秘めた素質に加えて、週末は天候があまりよくない予報なので、時計と芝に不安のあるオマツリオトコにとっては、時計が掛かる馬場になってくれれば、それはそれでありがたい。雨でダートのような馬場になれば、俄然有利になってきます。
ということで今年の函館2歳ステークスは、大物感のあるオマツリオトコが芝でも高いパフォーマンスを見せてくれることに期待して応援したいと思います。