うるう年ということもあり、今年の2月は29日まであります。4年に一度のこの日に名古屋競馬場で行われるのが、条件が大幅にリニューアルされた「かきつばた記念」です。
ダート1500mの別定戦として組まれ、高知の黒船賞や大井の東京スプリントとともに、5月に行われるかしわ記念のステップレースという位置づけである同レース。これまではハンデ戦でしたが今年からはグレード別定戦となり、かつ施行時期も2月下旬に移行。2022年4月には名古屋競馬場も大幅にリニューアルされており、過去のデータや傾向が当てはまりにくい状況となっています。
条件が変わってもおそらく中央馬優勢の傾向は大幅には変わらないことが予想されますが、今年は地方馬が迎え撃つ形を取っており、とくにマイルグランプリ、ゴールドカップを連勝しているエスポワールシチー産駒のスマイルウィは、中央勢も一目置かざるを得ない存在と言えそうです。
南関東のトップマイラーともいえるスマイルウィは、昨年のさきたま杯では今年のフェブラリーステークスにも参戦したイグナイターとハナ差の接戦を演じており、交流重賞とはいえ十分中央勢と渡り合える実力を持っています。
中央勢ではフェブラリーステークス出走でも穴人気が予想されたリオンディーズ産駒のサンライズホークが筆頭で、こちらもサマーチャンピオン、兵庫ゴールドトロフィーと連勝しています。
また昨年のユニコーンステークス勝ち馬のペリエールもこの距離ならといえる戦績となっており、ここ2戦は物足りない内容とはなっているものの人気を落とすようなら実績はあるだけに侮れない1頭といえそうです。
連勝で勢いのある馬たちが激突するだけに、本番のかしわ記念に向けて試走の陣営もいるかもしれませんが、ハイレベルな一戦が期待できそうです。