3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」がいよいよ開催。過去10年のデータと傾向を見ると、基本的には王道のステップレースで好走してきた馬から狙うのがセオリーといった印象。
今年は桜花賞・2着のアスコリピチェーノ、アーリントンC・2着のアレンジャー、ニュージランドT・2着のボンドガールの3頭が該当。さらに、前走G1を使っている馬が【4-3-1-2】と好成績で、これを当てはめると桜花賞・2着のアスコリピチェーノが該当。
デビュー戦、新潟2歳S、阪神JFを勝利し、無傷の3連勝でG1タイトルを獲得し、前走の桜花賞では勝ちきれなかったものの0秒1差の2着と力を見せた。4コーナーで勝馬のステレンボッシュに割って入られ、外へ弾かれたのが響いたかたちで、このあたりは勝馬の手綱を握っていたマジックマン・モレイラ騎手の腕が一枚上だった。北村騎手とのコンビでも新潟2歳Sと阪神JFを制しているので決して悪くないコンビであるとは感じているが、前走の騎乗はもったいなかった。今回はC.ルメール騎手へ乗り替わりということで鬼に金棒。落馬からの復帰初戦からいきなりやれるかに尽きるが、思った以上に早く戦線に復帰してきたことから、いきなりの好騎乗を見せてくれる可能性も十分だろう。
ここも控える競馬は濃厚なので、とにかく上手く捌き切れるかどうかが最大のポイントとなる。包まれる可能性が低い外目の枠に入ったのは好都合で、久々騎乗のルメール騎手にとっても競馬はしやすいのではないだろうか。状態面についても中3週というローテーションながら馬体重はプラス2kgにとどめて追い切りでも好時計をマークと、気配は良好。馬もスムーズに動いてくれるはずだ。
かなり人気を集める1頭となりそうだが、勝ち負けは必至の1頭として有力視したい。