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【JRA阪神ジュベナイルF2025】素質馬アランカール中心に浮上する4強候補を徹底分析

2025/12/12 21:24
【JRA阪神ジュベナイルF2025】素質馬アランカール中心に浮上する4強候補を徹底分析

阪神ジュベナイルフィリーズは、昨年こそ京都開催だったが、今年は本来の舞台である仁川に戻って行われる。かつては大荒れも珍しくなかったレースだが、近年は大波乱と呼べる決着は減少傾向にある。ただし、上位人気馬の信頼度は必ずしも高くなく、1番人気は過去5年で2勝も、残る3頭は馬券圏外に沈んでいる。一方で、近10年の優勝馬の最低人気は昨年の5番人気で、勝ち馬に限れば上位人気中心の構図が続く。今年もまずは人気上位の力量をそのまま評価するべきだ。

フルゲート18頭での戦いが常となるこのレースは、旧阪神の1コーナー奥からのシュートスタートではないにもかかわらず、外枠、特に8枠勢には厳しい傾向が見られる。序盤で流れに乗りにくく、馬群の外を回るロスが大きく響くのが理由だ。

前走ローテは幅広いものの、「勝ち負けしていたかどうか」が最重要条件となる。前走が重賞以外であれば勝利が必須で、格下のレースで取りこぼしているようでは通用しない。脚質面では差しが王道で、4コーナーで3番手以内だと直線で甘くなるケースが多い。マイル以上の距離で実績が乏しい馬や、距離延長で臨む馬は割引が必要となる。

こうした傾向を踏まえ、今年注目したい4頭が浮上する。

まず筆頭はアランカールだ。新馬戦(1800m)とマイルのオープンで連勝し、前走・野路菊Sでは高速馬場を苦にせず、上がり最速33秒3の鋭い末脚で他馬を圧倒した。小柄な馬体ながら馬場不問のタフさがあり、折り合いにも課題がなく、クラシック路線まで視界が広がる存在だ。

次にアルバンヌを挙げたい。サフラン賞では後方から長く脚を使って差し切り、未勝利戦からの連勝を達成。デビュー戦こそ2着に敗れたが、好位追走から伸びて0秒1差の2着なら悲観する必要はなし。前を見る位置で進めそうなここは経験を活かせるだろう。

3頭目のミツカネベネラは前走アルテミスSで9番人気ながら2着に激走した穴馬候補。外伸びのタフ馬場でしぶとく差し込んだ内容は高評価で、大外枠からでも折り合いをつけられた点は収穫。距離延長で良さが出たタイプで、今回も展開ひとつで上位争いが可能だ。

最後に挙げるギャラボーグは、過去2戦とも見どころ十分の走りを見せている大型馬。500kg近い巨体ながら俊敏性があり、追走力が高い点も特徴だ。1800mからの距離短縮が吉と出るかどうかが鍵だが、マイルのスピードにも対応できる余地は大きい。阪神のワンターンなら持ち味であるストライドの長い走りが生きてくる。

実力馬が揃い、若駒らしい勢いと素質が激突する阪神ジュベナイルフィリーズだが、今年も上位人気を中心に実力が問われるレースとなる。データと内容で浮かび上がった4頭が、2歳女王の座を巡る戦いを盛り上げることは間違いない。 

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