14日はアイルランドのレパーズタウン競馬場でアイリッシュチャンピオンS（G1、芝2000m）が開催。日本からは期待の3歳馬・シンエンペラーが参戦する。

メンバーには昨年の勝ち馬オーギュストロダン、一昨年の勝ち馬ルクセンブルク、今年の愛ダービーを勝ったロスアンゼルスなどオブライエン厩舎の精鋭達が集結。海外初挑戦でこのメンバーを相手にとなると、ダービー3着の実績こそあれど国内G3・1勝馬という立場のシンエンペラーにとってはハードルが高そうに思える。あくまでここは“若手の挑戦者”という立場での参戦で、個人的には3着以上入れば大健闘レベルであろうと見ていたのが正直な見解だ。

ただ、コース形態としては東京芝2000mとやや似ているレパーズタウンの2000mは合いそうな気配もあり、スタート直後にコーナーがあり外枠不利になりやすいところを内目の3番ゲートと好枠も引けている。さらに8頭立ての少頭数と頭数も少なく、後ろでゴチャつく懸念もない。

連覇がかかるオーギュストロダンが優勝候補の最右翼となりそうだが、この馬はピンかパーの馬で、買う時は頭固定か消しかの両極端な買い方しか出来ない買い時の難しい馬だ。前走のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSではまさかの5着に凡走したが、昨年制した舞台に替わって得意の2000mへの距離短縮なら巻き返しは可能。連続で着外に敗れたことがない同馬の戦績を考えると今回は間違いなく“買い”の番だ。

現在5年連続で同レースを制しているオブライエン厩舎のイチオシ馬ということもあり、ここは信頼してオーギュストロダンを中心視したい。シンエンペラーにおいては相手候補には入れたい1頭ではあるが、日本国内では人気を集める事になりそうな1頭ということで、妙味なく消しの一手を取っても仕方ないと見る。