JRAの騎手である中谷雄太騎手が、先週24日の新潟開催をもって現役を引退した。5月24日、新潟8R4歳以上1勝クラスでのリーゼントシャルフ(13着)が最後の騎乗となった。引退セレモニーのようなものは行わず、最後のレース後にジョッキー仲間から花束が贈呈された。現役23年目で、騎手人生に幕を下ろした。
中谷騎手は1998年に美浦・高松邦男厩舎所属騎手としてデビュー。これまで81回重賞に騎乗し勝利は果たせなかったが、昨年は京成杯で7番人気のヒンドゥタイムズで3着、阪神大賞典では6番人気のカフジプリンスを2着に持ってくるなど重賞戦線で活躍した。23年間の騎手生活で4465戦して181勝を積み上げた。
引退理由については「自分の人生設計として40歳くらいでジョッキーをやめて違う世界にチャレンジしようと決めていました。」「一昨年の春に頸椎(けいつい)を骨折して長期休養したことや復帰してからも思うように結果を出せなかったのも事実で、まだ重賞を勝っていませんが半年、悩んで区切りがついたので引退を決断しました。」とコメントしており、もともと引き際を計画していたことや怪我の影響などを挙げた。
今後は競馬の世界を離れ、ゆっくりした後に新たな人生をスタートさせたいと語った。いち競馬ファンとして、今後も新しい場での活躍を心から願っております。中谷騎手、長い間お疲れ様でした。