【アンタレスS2016出走馬】環境が味方しているロワジャルダン

16日の土曜、阪神のメインレースはダート1800メートルのアンタレスステークス(G3)今年の注目馬の1頭にロワジャルダン(牡5 美浦・戸田博文厩舎)を取り上げてみたい。

過去・近走の成績

現在は14戦6勝2着2回の安定感のある成績。昨年の秋にみやこステークス(G3)で初の重賞勝ちを収めている。

この時は7番人気でありながら、後方グループから飛んできての差し切り勝ちだったが、タイムが驚愕の1:47.8という芝並みの時計を叩き出した馬。雨の影響で締まったダートとなったためのタイムだが、それでも驚いたレースでもあった。

その後はチャンピオンズカップ(G1)をコンマ3秒差の4着、東海ステークス(G2)コンマ9秒差の3着、フェブラリーステークス(G1)コンマ3秒差の5着という競馬で今週のレースを迎える。この馬はやはり時計が速くなったほうがいいタイプと見る。

5着であったが勝ったモーニンとわずか0.3差しか着差がなかったフェブラリーステークスもそうだが、この馬の稍重~不良でのダートの成績は【3-1-0-1】と5回走って4連対。

今回の舞台は阪神右回り

ダート右回りでの成績は【5-1-0-0】であり、これが左回りになると【1-1-1-4】となる。ダート右回りに関してはまだ連対は外していないため、この点も今回はプラスになりそう。

少しタイムが速くなる水分を含んだ締まったダートに右回りの舞台が現時点では最も相性が良いのではないかと感じる。

血統の後押しも

5歳上の全兄に兵庫チャンピオンシップ(交流G2)1着、ジャパンカップダート(G1)3着、ジャパンダートダービー(交流G1)3着などの実績があるゴールデンチケットがいる血統。

ロワジャルダンも祖母がスキーパラダイスであり、父がドゥラメンテやラブリーデイなど芝のG1を勝っている馬も輩出しているキングカメハメハだからデビュー2戦目で芝のゆりかもめ賞(3歳500万)に出走しているが0.7差の9着に敗退している。

キングカメハメハの場合はダートでもG1・10勝のホッコータルマエやジャパンカップダート(G1)を勝ったベルシャザールが産駒にいるため、ロワジャルダンのダート適性はそう驚くことでもないかもしれない。

今週は右回りのダートコースという相性の良い舞台で出走するロワジャルダンにも注目だ。