【ジャパンC2025】英G1のチャンピオンSを制したカランダガン、ジャパンC参戦へ

英チャンピオンS(G1、芝1990m)を制し、夏のサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSと合わせてG1・3連勝を飾ったカランダガン(セ4、F.グラファール厩舎)が、11月30日に東京競馬場で行われるジャパンカップ(G1、芝2400m)へ参戦することが10月21日に明らかとなった。
英メディア「アット・ザ・レーシズ」が20日、公式X(旧ツイッター)に「次はジャパンカップ!」と日の丸の絵文字を添えて投稿。また、グラファール調教師自身も英国の人気ポッドキャスト番組「ニック・ラック・デイリー」に出演し、カランダガンのジャパンC参戦を正式に表明した。
カランダガンは18日の英チャンピオンSで2番人気として出走し、世界ランキング単独首位のオンブズマンに2馬身1/4差をつける完勝劇。欧州中距離界のトップに君臨する存在となった。レース後、グラファール師は「ジャパンCは難しいレースだが、オーナーのザラ王女と相談したい」と慎重な姿勢を見せていたが、その後の検査で馬の状態が良好と判断され、遠征を決断した模様だ。
同師にとっては昨年のゴリアット(6着)に続く2年連続のジャパンC挑戦となる。また、今回の遠征について「まず日本へ行き、その後ドバイへ向かう予定だ。さらに旅は続くだろう」と語っており、ワールドワイドなローテーションを歩むことも示唆している。
注目は、ドバイ・シーマクラシック(G1)以来となるダノンデサイル(牡4、安田翔伍厩舎)との再戦だ。ドバイではカランダガンが2着に敗れたが、その内容は拮抗しており、東京2400mの舞台でのリベンジマッチに期待が高まる。
なお、ジャパンCにおいて海外のセン馬が勝利した例は、1990年の豪州馬ベタールースンアップ以来となる。実に35年ぶりの快挙を狙うカランダガンが、欧州王者としてどのような走りを見せるのか。日本のファンの前で再び圧巻のパフォーマンスを披露する日が近づいている。

