【毎日王冠2017】注目のソウルスターリング、“馬場”と“休み明け”の不安を打ち消し、人気に応えることは出来るのか?
今年のダービーを制したレイデオロに、オークスを制したソウルスターリングと、今年の藤沢厩舎の3歳馬はタレント揃い。ソウルスターリングについては毎日王冠から天皇賞への出走プランが夏に明らかにされ、秋の始動戦である毎日王冠が今週末いよいよ開催となる。
毎日王冠では3歳牝馬の大恩恵を受けて、53キロという斤量で出走できる。ここはしっかり好勝負を演じたいところ。別定のG2戦でこの斤量は非常にアドバンテージが大きいと言って良い。
桜花賞は取りこぼしたが、オークスでは力強い競馬をして2度目のG1制覇を成し遂げ、女王復権を果たした。その後放牧を経て、この毎日王冠が休み明け約4ヶ月半ぶりの一戦となる。先月神戸新聞杯で秋初戦を迎えたダービー馬のレイデオロは、危なげなく勝利してジャパンCへ向けて順調な滑り出しを見せた。古馬路線を選択したオークス馬のソウルスターリングも休み明けのここを勝利して大舞台へ向けて弾みを付けたいところだ。
相手には安田記念を制したサトノアラジンや、同競走4着のグレーターロンドン、昨年のダービー馬で今年の大阪杯4着のマカヒキ、昨年のドバイターフを優勝したリアルスティールなど強豪古馬が揃っている。今回の相手関係や斤量面を考えた場合、1番勝つ確率が高い馬はソウルスターリングと見立てているファンも多いと思うが、初めての古馬戦でどの程度の人気になるのかが注目だ。
良馬場でなら持ち味は存分に発揮できそうだが、今週の東京の天気は金・土と雨の予報となっているので、開幕週とは言え馬場が重くなる可能性は十分にあるだろう。桜花賞ではぬかるんだ馬場に苦戦し、勝ち馬レーヌミノルに届かず、リスグラシューにも交わされ3着に敗れたソウルスターリング。毎日王冠も雨の影響を受けるレースとなれば、休み明けという点も含めると疑う必要性も出てきそうだ。
今回は抜けた人気を集めそうなだけに、ソウルスターリングの取捨選択が非常に大きなカギになってくる。本番の天皇賞秋で好走する為にもここは斤量も味方につけ強力牡馬を粉砕したいソウルスターリング。果たして人気に応えることは出来るのか?天皇賞秋を占う意味でも重要な一戦だ。