【ジャパンカップ予想2024】中央競馬一の“根性娘”チェルヴィニア、末脚はここでも通用

近年は前半から良いラップで流れる傾向があるジャパンC。スタートを決めて好位から上がり上位の脚を使って好走するパターンが目立っている。

今年は決め手上位のドウデュースが人気を集めそうだが、ある程度先行できて終いの脚もまとめられる馬となると、二冠牝馬のチェルヴィニアがより魅力と感じる。

一冠目の桜花賞こそ13着と大きく崩れたが、大外スタートから内へ入れず、久々もあって道中は行きたがるところも見せ、直線でも間に挟まれる不利があってと終始スムーズな競馬ができなかった。ムルザバエフ騎手から主戦のルメール騎手へ替わったオークスと前走の秋華賞では、いずれも終いはしっかりと伸びて快勝した。ルメール騎手とのコンビでは安定しており、強い勝ちっぷりだったオークスと同じ東京2400mが舞台なら崩れることはないだろう。

チェルヴィニアを評価する上で最大のポイントとなってくるのは“相手関係”だろう。牝馬3歳世代最上位、高いコース適性、斤量の恩恵など魅力的な買い要素は多い1頭だが、結局のところは強豪古馬や海外有力馬を相手にどこまで力が通用するのかをどう判断するかで評価が分かれそうだ。

天皇賞秋を制しG1・4勝目を果たしたドウデュースは強敵だが、スローになりそうな中で距離延長と不安点もある。昨年の天皇賞春で1着、天皇賞秋で2着に好走したジャスティンパレスも今年は4戦連続馬券圏外と崩れており、一昨年の二冠牝馬スターズオンアースも今年は初戦のドバイシーマC・8着の一戦のみと臨戦態勢は微妙なところ。揃いに揃った好条件で今回のメンバーが相手なら、通用しないと判断するほうが逆に難しいのではなかろうか。

そつなく中団で流れに乗り、終いで堅実に末脚を伸ばすことさえできれば馬券圏内は確実に思える。展開にあまり左右されない馬で、斤量54kg、【2-1-0-0】と好相性の東京コース、それなりに不安要素を抱えた上位勢という状況を考えると、ここは重い印を打って勝負するのがセオリーか。