【JRA京阪杯2024予想】激走期待の穴馬サブライムアンセム、しぶとい末脚が武器

京都競馬の12Rでは激戦必至のスプリントG3「京阪杯」が開催。

G1馬の参戦が少なく、混戦模様になりやすい重賞としても知られる一戦で、過去10年で100万馬券以上の配当が二度も出ている波乱レースだ。

伏兵の台頭も十分にある一戦であることから、穴馬の選定は必至と言えよう。人気薄の中でもとくに注目しているのは、ロードカナロア産駒の5歳牝馬・サプライムアンセムだ。

3歳時にフィリーズレビューを制し、桜花賞にも出走した実績馬。しかしその後、15戦して0勝、2着が1回、掲示板入りが3回のみで、二桁着順が6回と低迷が続いた。3歳から4歳時はマイル重賞戦線で奮闘していたが、結果は出せず凡走が続いた。ところが5歳になった今年は、距離を短くしつつリステッド競走やオープン戦を中心に走り、ここ2戦では特に変化が見られた。

まず、2走前のUHB賞では57kgの斤量に加え、大外枠、小回りコース、馬体重14kg減と不利な条件が重なる中でしまいの脚を伸ばして10着敗退。ただ、勝ち馬とは0秒4差と差は僅かで、直線では一時追い負ける場面がありながらもラスト100mで差し返す気配を見せた。

次に、前走のみちのくステークス。今回も57kgを背負い、今度は16頭立ての2番枠と内枠不利な条件。しかし、直線では大外を回しながらも5着に入り、勝ち馬とは再び0秒4差の5着に善戦。ラスト50mで再度差し返す動きが見られ、しぶとい脚をここでも見せてきた。この2走だけを見れば、復調気配は明らかだ。

今回は斤量が55kgに軽減されることもプラス材料。斤量差を活かし、直線でしっかり伸びれば十分に勝負になる。さらに、鞍上の西塚騎手にも注目。今年は3年目にしてすでに43勝を挙げ、昨年の15勝を大幅に上回る勢い。秋の新潟開催ではリーディングを獲得するなど、成長著しいジョッキーだ。

以上の理由から、京阪杯ではサプライムアンセムが復調気配と斤量減、西塚騎手の勢いを武器に、久々の重賞制覇を果たす可能性は十分にあると見て有力視したい。