【秋華賞2022予想】成長力期待のエグランタイン、デビューの地でG1制覇へ!

今週の日曜日は、2022年秋のG1戦線の第二弾、牝馬クラシックの最終戦秋華賞が行われます。2冠馬スターズオンアースの三冠への期待、母さんからの縁もあり悲願のG1制覇を目指すアートハウス、オークス2着からの逆転を目指すスタニングローズ、オークス3着、桜花賞1番人気10着の借りを返したいナミュールなど好メンバーが揃いました。

その中で注目しているのは、夏に力を付けてきた1頭のキズナ産駒のエグランタインです。エグランタインは前走ローズSに出走し3着に入り、秋華賞の優先出走権を獲得しました。勝ったアートハウスには完敗でしたが、それでもラスト3ハロンは2番目に速い時計で差してきてアートハウスとは0.1秒差ですから、強い内容だったと言えます。

デビュー戦は最低人気と素質が評価されていた馬ではありませんでしたので、ここまで登りつめてきたのは高く評価した点です。クラシック路線に乗れるような馬のほとんどは、血統がよかったり、抜群の調教をしたりとデビュー前から評判になっているもので、実際今回出走馬の16頭中9頭がデビュー戦3番人気以内に推されています。

デビュー戦は秋華賞の行われる阪神競馬場の1600m戦で、14頭立て14番人気だったのがエグランタインでした。デビュー戦10着の後、2走目16頭立て14番人気で11着、3走目14頭中14番人気で12着、4走目16頭立て12番人気で8着と惨憺たる結果に敗れています。5走目も16頭立て15番人気にすぎなかったのですが、ここで急に覚醒したのか、見事に勝利しました。

ここでポイントとなったのが4走目の8着のレースで、それまでは1600m、1800mのレースで大敗していたのですが、4走目に初めて2000mのレースに出走して初の一桁着順と少し何か変わってきたのかもしれません。その後は5走目の1勝クラスで8番人気2着、6走目の1勝クラスで初めて1番人気に推されて1着、そして前走ローズSで7番人気ながら3着と見事な成長力で秋華賞への切符を獲得したのです。

デビュー戦最低人気だけでなく、それからも常に人気がなかった馬が少しずつ力と付けて、その潜在能力が発揮でき、夏の昇り馬となってくれることも競馬の楽しみの一つと言えるでしょう。

改めて戦績を見てみると、エグランタインは8戦して一度も人気より悪い着順になったことがないことがわかります。恐らく今回は、上位とは言いませんがそれなりの人気になるでしょうが、それよりも着順は確実に良くなるのでしょうから、G1でも上位に食い込む可能性は高いでしょう。

ということで、牝馬クラシック最終戦の秋華賞は、デビュー戦最低人気だったエグランタインがデビューの地でのG1で最高の着順を記録してくれることに期待して応援したいと思います。