【ドバイターフ予想2018】メイダン競馬場の芝1800mは日本馬にとって走りやすい舞台、日本馬による3連覇に期待大!
今週末は国内ではG1の大阪杯、海外ではドバイミーティングが開催され、国内外合わせると計5つのG1が開催されます。ドバイではドバイワールドカップ、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、ドバイゴールデンシャヒーンの4つのG1競走が開催され、全ての競走に日本馬が出走するかたちとなりました。
今回は、そんな中でも昨年ヴィブロスが優勝を果たしたドバイターフに注目してみたいと思います。
メイダン競馬場の芝1800mは日本馬にとって走りやすい舞台、日本馬による3連覇に期待大!
ドバイターフは日本馬の出走頭数が一番多く、今年は15頭中5頭が日本馬という過去にない豪華メンバーで挑むことになります。中でも昨年の覇者ヴィブロスと、一昨年の覇者のリアルスティール、香港での実績があるネオリアリズムは国内外でも人気を集めることとなりそうです。
ドバイターフはメイダン競馬場で行われる芝1800mのG1競走です。向正面の2コーナー付近からスタートし、3コーナーと4コーナーの計2つのコーナーを通過するワンターンのコースとなっております。東京の芝1600mと同じく2回しかコーナーを回らないコースで、アップダウンも少なく平坦で、器用さがあまり無くとも走れるコース設計です。最後の直線も450mと長く、後方からの馬でも十分に末脚を伸ばせるような競馬場となっております。
馬場はベースとなるバミューダグラスにペレニアルライグラスをオーバーシードした馬場で、これは香港のシャティン競馬場と同じ馬場です。香港のレースは日本馬も多く好走しておりますし、上記であげたコースの特徴からも、日本馬にとっては比較的走りやすい条件が揃っていると言ってよいでしょう。実際、昨年と一昨年のドバイターフは日本馬が優勝しておりますし、2014年のドバイデューティーフリーではジャスタウェイがコースレコードを記録するなど日本馬の活躍が非常に目立っております。
昨年ヴィブロスを優勝に導いたモレイラ騎手、今年はネオリアリズムで連覇を狙う
今年は5頭の日本馬がドバイターフへ参戦しますが、中でも注目しているのがネオリアリズムです。昨年4月に香港のQE2世Cを優勝してG1初制覇を果たし、年末の香港Cでも3着に健闘。ドバイのメイダン競馬場は初となりますが、馬場の適性は高そうですし、海外遠征自体は今回で4度目と慣れたもの。右回りでの実績が多く、左回りとなる今回が少々気がかりですが、距離については問題はなさそうです。
QE2世Cと香港Cでも手綱を握ったJ.モレイラ騎手と再びコンビを組む点も好材料です。少し折り合いの難しいところがあるので、乗り慣れた騎手で且つコンビでの実績がある騎手なのは心強いです。昨年ヴィブロスに騎乗して同競走を優勝している点も心強く、今年はそのヴィブロスではなくネオリアリズムで連覇を狙うということはモレイラ騎手が同馬を高く評価しているという証拠ではないでしょうか。
今回2番ゲートと内枠に入りましたが、内で器用に立ち回って直線でしっかりと抜け出す競馬も出来る馬ですし、モレイラ騎手も昨年はヴィブロスを内から外へ出して勝ちきっております。今年はどのような作戦に出るのかも注目が集まるところです。
札幌記念では雨でタフな馬場でハイペースで逃げてモーリスを突き放すなど、序盤で飛ばして息を入れて再加速と、ハイペースに持ち込んでも強い競馬ができる馬です。今年の日本馬はタイプ的にはスローからの瞬発力勝負に持ち込んだ方が好走しそうな馬が多いですが、ペースが流れればネオリアリズムの得意のロングスパートが決まりやすい展開となりそうです。前走の香港Cではスローの中で包まれて脚を余す結果となってしまいましたが、それでも3着に健闘。前走の雪辱を果たすためにも積極的な競馬に期待したいところです。
最近国内での好走はしばらく見ておらず、海外専用機のようになってきましたネオリアリズムですが、条件的に好材料の多いドバイターフは好勝負を期待できるのではないでしょうか。