【CBC賞2025予想】高速馬場は大歓迎!スピード勝負ならジューンブレア

中京競馬の7Rは、サマースプリントシリーズ第4戦「CBC賞」(G3、芝1200m)が開催。
今年も真夏の中京を盛り上げるスピード自慢が揃ったが、中でも注目したいのが、前走の函館スプリントSで2着に好走したジューンブレアだ。久々の重賞挑戦だった前走で見せたスプリント適性は非常に高く、ハイレベルな一戦で堂々と力を示した。
函館スプリントSは、強烈な内枠バイアスが掛かった特殊なレースであり、外枠から挑んだジューンブレアにとっては決して有利とは言えない状況だった。だが、武豊騎手が「惜しかったね。枠なりにいいレースはできたけど、内から1頭来てしまった」と語った通り、内容的には勝ちに等しいパフォーマンス。3着以下は大きく突き放しており、能力の裏付けとして十分に信頼できる一戦であったと言えよう。
昨年1勝クラスを勝ち上がったのも夏の函館のスプリント戦であり、同舞台は得意条件。また、すでに中山でも高パフォーマンスを記録しているように、洋芝限定でしか力を出せない馬でもない。どの馬場でも自分の競馬ができる点は、今後のスプリント路線において大きな武器になるだろう。
2走前のアクアマリンステークスでは、テンの速さを生かした逃げ切り勝ちを収めた。テンションの高いなかでも自らのペースを守り、前半600mを32.7秒というハイラップで刻んで逃げ切った内容は圧巻だった。続く函館スプリントSも開幕週の意識が強く、前半600mは32.5のハイペースとなったが、アクアマリンSで高速馬場のスピード競馬を経験していたことが、函館スプリントSでも生きたと見ていい。
今年のCBC賞は開催3週目での実施となるが、直近の中京芝コースでは明らかに時計が出ており、スピード勝負が求められる状況が予想される。そうした高速決着は、ジューンブレアにとってはむしろ歓迎材料であり、函館での走りからも馬場適性に不安はない。
懸念点としては、今回が初の中京、そして初の左回りというコース条件となることだ。ただし、ここまでのレースぶりを見る限り、立ち回りの上手さとスピード持続力は十分で、適応力にも期待できる。加えて、今回も引き続き手綱を取るのは名手・武豊騎手。コンビとしての相性は良く、先行力を最大限に引き出してくれることだろう。
現在の充実ぶりと持ち前のスプリント性能を考えれば、重賞初制覇のチャンスは十分にある。枠順や展開が噛み合えば、ゴール前でその名を一番に叫ばれる可能性も十分だ。ジューンブレア、ここでスプリント界の主役候補に名乗りを上げるか。注目の一戦である。

