【加付式“連番の法則”】京都新聞杯など先週の回顧・検証
当初の期限とされた5月6日から更なる期限延長となった緊急事態宣言。今後、状況をみつつ「段階的自粛解除」が検討されていく、とのことだが「外出自粛」は未だ強く求められ、貴重な大衆レジャー競馬も、まだまだ無観客開催が続く。9日には「日本調教師会(会長・橋田満氏)」から、4月の日本騎手クラブ、日本馬主協会連合会に続いて「総額1,000万円を目標としたコロナ対策基金を立ち上げる」との発表があった。
メインレース「第25回 NHKマイルC(GⅠ)」で、先週のルメール騎手に続いて同一GⅠ2連覇を達成したM・デムーロ騎手からも「嬉しい。嬉しいけどやっぱり(無観客は)ちょっと寂しいな・・・」と正直な感想が漏れていた。まだまだ我慢の無観客開催はつづく。
そして、史上二度目の「無観客開催」が既に決まっている日本ダービーへの最終キップ取りが、土曜日に東京・京都で行われた。「プリンシパルS(L)」「京都新聞杯(GⅡ)」で、ビターエンダーとディープボンドがそれぞれ見事な勝利を収め、ダービーの最終便に乗った。いずれも前走皐月賞二桁着順馬という結果からは、今年の皐月賞のレベルの高さと上位入着馬の実力のほどを改めて感じたのは筆者だけではあるまい・・・。
それでは、先週の結果を振り返ろう。
先週土曜の3場メインでは、連番の法則全3組の組み合わせが、各々の開催場ですべて出現という珍しい結果となった。東京「プリンシパルS」で「ALL連番」、京都「京都新聞杯」で「一組連番」、新潟「谷川岳S」では「同番」が出現し、配当もそれぞれ6.5万、4万、7.8万と、いずれも上位人気馬が絡んでの好配当となった。その反動(?)か、日曜メインレースではGⅠ・GⅢレースでは法則からは外れ、京都メインで「一組連番」、配当も低めの結果となった。
全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 京都 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 2 | 2 | 5 | 13.9 |
一組連番 | 4 | 6 | 3 | 13 | 36.1 |
同番 | 0 | 1 | 3 | 4 | 11.1 |
合計 | 5 | 9 | 8 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 75.0 | 66.7 | - | - |
- | 東京 | 京都 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 1 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 4 | 6 | 7 | 17 | 47.2 |
同番 | 1 | 2 | 0 | 3 | 8.3 |
合計 | 6 | 9 | 8 | - | - |
出現率(%) | 50.0 | 75.0 | 66.7 | - | - |
「一組連番」が高確率なのはお馴染みになってきたところだと思うが、今週は土曜東京のみ、全体出現率で5割をやや下回った(.417)。ただ土曜他場、日曜全場では今週も5割を超える出現率となった。今週から始まった新潟開催でも、土曜こそ「一組連番」3回と少な目だったが、日曜には7回と増え、「一組連番」が少なかった土曜でもその分「ALL連番」「同番」が他場よりも多く、連番の法則全体では(.667)と高確率出現した。
「一組連番」では、100万超の大万馬券は日曜京都最終(337万)1回のみ。しかもこれは(13番人気(14番)→12番人気(13番)→8番人気(7番))という、狙うにはかなり厳しい「連番」であった。
それでも、その他5回出現した10万超の「一組連番」では、前週「好配当を狙うには、3~5番人気との連番組み合わせを検討すべき」と記した通り、全5回で「3~5番絡み」で出現した。内訳も土曜出現の2回とも「3番人気との連番」、日曜出現の3回すべてで「5番人気との連番」という結果であった。
この法則・組み合わせで高配当を狙うなら、引き続き「3~5番人気との連番組み合わせ」チャレンジをお勧めする。
前週大発生した「同番」組み合わせだが、先週は通常出現率に戻った。こちらも前週「やたら出現する、など傾向を踏まえて・・・」と記した通り、先週は反対に「傾向からは狙い難く、配当面もやや低調か・・・」と思わせた週となった。
それでも前記、土曜新潟メイン「谷川岳S」は狙いどころだったのではないだろうか。1番人気が勝利し、その1番人気(11番)との同番10番人気(1番)との組み合わせで3連単7.8万。「メインレース+1番人気絡み」という面から手に出来た向きもおられたのでは・・・。
さて、毎回最もお勧めと推奨する「ALL連番」。先週は2日間で8回出現し、配当はすべて万馬券で10万超も3回発生した(筆者は今週2回)。8回の内、土曜新潟4Rを除いた7回で、1番人気~3番人気絡みとなり「ALL連番」狙いの向きには、比較的狙い易い週であったと言える。軸馬選びが、カギとなるのは当然だが、どのような予想・馬券スタイルもそこは同じはず。要は、軸馬選定がハマッた時に的中を逃さない術が大切なのである。
前記、土曜東京メイン「プリンシパルS」では、2番人気(1番)→3番人気(2番)→10番人気(3番)の「ALL連番」決着で、3連複1.9万、3連単となった。11頭立てであったから、例えば2~3番人気の1番・2番を2頭軸に据えた向きなら、相手は両脇の「10番と3番」の2頭だけである。「ここを抑えて頂きたい」というのが、「ALL連番」である。点数は増えるが、どちらかの1頭軸の場合も考え方は同様である。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。そして特に大きな配当を目指すなら、注目すべきは「3~5番人気」からの組み合わせ。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。