【セントライト記念予想2018】レイエンダ、道中の位置取りがカギ
菊花賞トライアルの「セントライト記念」が週末中山で開催される。
当サイトを含め各メディアの前評判を見ていると、今年は夏の上がり馬のレイエンダが人気を集めそうな気配。もともと春のクラシック候補として早くから注目されていた馬でもあるし、昨年のダービーを制したレイデオロの弟という血統的背景や、強いレース内容で3戦3勝と勢いがあることから期待したくなる1頭ではある。
今年5月に出走した夏木立賞(500万下)では、骨折明けで今年初戦、馬体重は10キロも増えての参戦だった。新馬戦以来で約10ヶ月ぶりの実戦という中でも1番人気に推される人気ぶりだ。前走の松前特別でも2馬身差を付けて完勝し、しっかりと1.4倍の人気に応えた。無傷の3連勝で勢いもあるが、不安材料も決して少なくない。
能力的な面でレイエンダに敵いそうな馬はそこまでいないと思うが、展開次第では能力を発揮できずに終わる可能性も十分ある。今回セントライト記念の舞台となるのは中山2200mだ。スタートから最初のコーナーまで約5mの上り坂を上り、最後の直線距離は310mと中央4場の中では最短。なおかつ、ゴール前には高低差2.4mの急坂があるというタフなコースである。
これまでレイエンダは平坦の札幌コース、長い直線の東京コース、緩やかな上りと下りの函館コースと走ってきたが、今回は2階建ての建物に相当する高低差を上り下りする計算になるとも言われる中山コースは、これまで走ってきた中でも一番トリッキーなコースと言えよう。
最後の直線は310mと短いため、下げすぎると届かない可能性がある。この馬は前走こそある程度前へ付けれたが、他の2戦は序盤で掛かる一面を見せており、道中は後方で折り合いに専念するという競馬だった。ここはなるべく前走の松前特別のように前目のポジションを確保し、3~4コーナーあたりから動いていくことを意識してほしいところ。
今回、有力馬のコズミックフォースやギベオンも同じような位置からの競馬を狙ってそうで、同じく早めに動いていくことを意識したい馬が多い。とくにコズミックフォースは中山の経験もあり、スタミナもありそうなのでペースが速くなっても粘りそうという点では魅力だ。
中山の2200mは向こう正面の下りも手伝って、道中のペースが落ちないことも多い。今回は逃げ馬も多く、ジェネラーレウーノやタニノフランケルなどの有力な逃げ馬候補が争えばペースも速くなるだろう。そうした場合は逆に後ろからの方が結果的に良くなるということもある。
ということで、“位置取り”と”ペース”が重要なカギとなりそうな今年のセントライト記念。今回は前目でも後ろでも好走する可能性は十分あるということでレイエンダを本命視し、中山の実績と速いペースにも対応できるコズミックフォースを相手とした馬券で勝負したい。