【新潟牝馬S予想2021】距離延長で安定感増してきたマリアエレーナ

牝馬限定の芝2200mといえば真っ先に浮かぶのは、エリザベス女王杯ではないでしょうか。

非根幹距離でのG1ということで、なかなか前哨戦に恵まれない条件かもしれませんが、オープンレースで同条件が組まれているのが、菊花賞の裏開催となる新潟競馬の日曜メインレースの新潟牝馬ステークスです。

フルゲート18頭に登録10頭と寂しい登録数になりましたが、秋華賞に出ていても面白かったのではないかと思われる3歳牝馬が登録しており、上位人気は想定されますが注目の1頭となっているのが、クロフネ産駒のマリアエレーナです。

栗東・吉田厩舎の管理馬で母の父ディープインパクト、祖母ミスアンコールということで、金子真人HDが代々大事にしている牝系、かつ父クロフネも含めて自家生産ともいえる配合となっています。

後にスプリンターズSを制するまでに力をつけたピクシーナイトが勝利したシンザン記念にも参戦しており、マイル路線で期待されていましたが、勝ちきれない競馬が続き、距離延長に活路を見出して芝2000m中心にローテーションを組むようになってから戦績が安定してきています。

前走のケフェウスSは3連勝中の上がり馬として注目されていたアラタ相手に3着と敗れていますが、アラタを抑えて1番人気に支持されており、期待の高さがうかがえます。

クロフネ産駒、金子真人HD、関西馬ということで、桜花賞馬ソダシに重なる部分は多いものの、戦績はまだまだ及ばないながらも楽しみな1頭といえます。

登録馬中唯一の3歳牝馬ということで、斤量も51kgと恵まれていますが、ホウオウピースフルやフィオリキアリといったG1キャリアもある古馬を相手にどれだけやれるかが注目です。

今回はフランス帰りの坂井騎手が騎乗予定となっており、若武者とのコンビでさらなる飛躍を目指せるか、注目の一戦ですね。