【ジャパンC予想2025】マスカレードボールが1週前追い切りで順調アピール、初の中3週でも問題なし

現役屈指の実力馬が集う王者決定戦「ジャパンカップ」へ向けて、天皇賞・秋を制したマスカレードボールが19日、美浦・Wコースで1週前追い切りを消化した。鞍上は嶋田純次騎手、レース本番はC.ルメール騎手が騎乗する予定だ。
追い切りは3頭併せで、古馬2勝クラスのツルマウカタチ、3歳2勝クラスのフィーリウスを先行させ、マスカレードボールは最後方から折り合いに専念。直線では先頭のツルマウカタチが早々に脱落し、内のフィーリウスと併せる形に。ゴール前はフィーリウスに半馬身遅れたものの、ツルマウカタチには1馬身半先着した。時計は6F82.0-5F67.4-4F52.1-3F37.3-1F11.3。
時計・内容ともに突出した印象はないが、もともと調教で目立つタイプではなく、この馬としては動けている部類と判断できる。前走・天皇賞秋ではスタート直後に外からセイウンハーデスに寄られる不利があり、道中は超スローで団子状態と厳しい展開。しかし直線でスムーズに抜け出し完勝し、初の古馬相手でも能力を証明した。
今回は中3週でのローテーションが課題となる。これだけ間隔が詰まったレース間隔は初で、肉体面だけでなく精神面での負荷も避けられない。ただしその中でしっかり時計を出せている点は、むしろ状態の良さを示していると言える。
天皇賞秋で示したポテンシャルは世代随一。疲労の色もなく、心身ともに万全の状態で臨める気配を漂わせており、G1連勝への期待は大きい。頂点を決める舞台で、再び主役を演じる準備は整いつつあると見て注目したい。

