【JBCクラシック2025予想】ミッキーファイトに死角なし、初の船橋でも盤石ムード

主役は間違いなくミッキーファイトだ。昨年秋のジャパンダートクラシック(Jpn1)では、当時無敵を誇ったフォーエバーヤングに0秒2差まで迫る2着。続く今年2月のフェブラリーS(G1)では3着と善戦し、そして前走の帝王賞(Jpn1)でついにGI級タイトルを手にした。通算成績【6-1-2-0】が示す通り、出走したすべてのレースで掲示板を外さない安定感は抜群だ。
重厚な馬体から繰り出す力強いフットワークに加え、俊敏な立ち回りも持ち合わせる万能型。直線での勝負根性も光り、どんな展開でも崩れない信頼の厚いタイプである。前走の帝王賞では3コーナーで自ら動いて先頭に立ち、直線では後続勢を完封。良馬場で2分03秒1という好時計を叩き出し、内容も文句なしの完勝だった。ライバル・フォーエバーヤングが遠征で不在の今、ミッキーファイトが国内ダート界の筆頭格と呼ぶにふさわしい存在となった。
初の船橋コースとなるが、得意距離の1800mでは無敗の3戦3勝。コーナーのきつい小回り形態に先行力と機動力を兼ね備える脚質がぴたりと噛み合う。さらにスパイラルカーブで勢いをつけられる船橋コースなら、直線でもその末脚を最大限に発揮できるだろう。加えて外枠の8枠は、開催場所こそ異なるものの過去10年で3勝を挙げており、統計的にもプラス材料。砂質を問わないタイプであり、条件面に死角はない。
今回は7月以来の実戦となるが、休み明けでも問題なし。調整過程は順調で、10月30日には美浦Wコースで5ハロン64秒2―ラスト1ハロン11秒6という鋭い動きを披露。十分な乗り込み量をこなしており、態勢は万全だ。
これまで築いてきた実績、充実ぶり、そして舞台適性。すべてが揃った今回は、まさに新王者としての貫禄を見せる一戦になると見る。

