【稲城特別2021予想】藤田菜七子騎手、師匠の馬で最後のクラシックへ

お手馬でのG1出走というのはどの騎手でも夢見るものですが、若手騎手やリーディング上位でない騎手には、いつ乗り代わりになるか、という不安がつきまとうのが最近の競馬界ではないでしょうか。

古くはファレノプシス、セイウンスカイなど、クラシックレース目前での若手騎手からのリーディング上位騎手への乗り替わりも見られましたが、当時以上に今は厩舎、オーナーサイドとの人間関係よりも、騎手のこれまでの実績がものをいう時代になったように思えます。

そういった意味でも秋の菊花賞を見据えてなんとか連勝を狙いたいと思われるのが、土曜東京9レースに組まれている1勝クラスの特別戦・稲城特別に登録しているネイチャーシップと藤田菜七子騎手のコンビです。

師匠である美浦・根本厩舎の管理馬で、未勝利脱出まで7戦を要しましたが、その初勝利のパートナーとなった藤田騎手が、今回も中央開催の特別戦へ継続して騎乗予定となっています。

これまでは兄弟子の野中騎手や、松若騎手、丸田騎手なども騎乗してきましたが、デビュー戦ぶりの騎乗となった前走の新潟芝2400mの未勝利戦では後方待機から徐々に仕掛ける積極的な競馬でクビ差の接戦を制しており、今回は53kgと軽い斤量での参戦となっており、同じ芝2400mの左回りコースで、再現なるかも注目です。

このクラスで前走2着に入った原騎手騎乗のウインリベルタや、菊沢騎手騎乗のデルマラッキーガイなどが前目につける競馬となりそうなだけに、展開も向きそうです。

芝長距離適性が高そうなだけに秋の菊花賞に辿り着けたら楽しみな一頭で、ここで勝利してもまだまだ先は長い道のりにはなりますが、自身の手綱で師匠の馬をクラシック路線に載せられるか、藤田騎手の手綱捌きにも注目したい一戦です。