【CBC賞2021予想】ハンデ53kgが魅力のノーワン、開幕週の馬場なら見せ場作れるか？

今週からは小倉競馬が開幕し、いよいよ本格的な夏競馬が到来です。小倉の開幕週を飾る重賞は短距離ハンデ重賞のCBC賞です。例年中京競馬場で行われていますが、今年は開催のずれ込みで小倉競馬場での開催となります。

小倉で2戦2勝のヨカヨカや、シンザン記念を制したピクシーナイトの3歳勢に加え、スプリンターS・3着の実績があるアウィルアウェイなどが出走してきましたが、今回注目しているのは5歳牝馬のノーワンです。

ノーワンは、3歳時にG2フィリーズレビューを勝っている重賞ウイナーではありますが、それ以降は16戦して馬券圏内に一度も入っていないばかりか、掲示板でさえたったの2回。二桁着順は9回と多く、3歳春からは下降線をたどっています。前走はリステッドのパラダイスSで9着、2走前の安土城Sでは向正面で外側の馬に触れて騎手が落馬し、競走中止。3走前の春雷Sは9着といったように、近走の内容もパッとしません。

近走の内容を見ても買い要素はほぼ見当たりませんが、強いて挙げるとすれば「53kg」の軽ハンデと「馬場」でしょう。

フィリーズレビューを上がり最速の脚で差し切って快勝しているように、この馬の持ち味はラストの切れる末脚にあります。3歳春以降はそのなりも潜めていますが、前走のパラダイスSでは着順こそ9着でしたが、久しぶりにメンバー最速の上がりとなった32.8の末脚を繰り出しました。この時の東京の馬場は、開催最終日にも関わらず速い時計が出る馬場で、この時背負っていた53kgの恩恵も受けて、鋭い脚を繰り出すことが出来たというのが筆者の見立てです。

この馬が上がり2位以上の末脚を出したレースはこれまで4度ありますが、この4戦全てで共通しているのが「斤量が53kgだった」という点です。軽ハンデで開幕週の馬場なら、速い上がりが出せる可能性は十分ありそうです。また、前走の速い上がりで好感触を得たのか、連闘で挑んでくるという点もプラスに捉えたいと思います。上昇気配が感じられるここは、好勝負に期待したいところです。

小倉で無欲の追い込みがハマれば見せ場は作れるはず。久々の馬券圏内に期待して、応援したいと思います。