【マイルCS2017予想】風を呼び込みたい。注目ディープ産駒
先週のエリザベス女王杯を制したM・デムーロ騎手。これでオークスから9戦連続での複勝圏内。さらに複数のお手馬の中から、未冠の3歳馬モズカッチャンを選んでの戴冠ですから、もう完璧に風が吹いていると言ってもいいでしょう。驚異的な勝負強さのひと言。今週もGI馬レッドファルクスではなく、3歳未冠のハービンジャー産駒ペルシアンナイトを選択。いかにももう一丁の雰囲気がありますね。
逆にこの秋、逆風を受け続けているのがディープ産駒。菊花賞3着のポポカテペトルは、13番人気の低評価を覆す快走劇でしたが、スプリンターズSから始まった秋のGI成績は【0-0-1-12】。毎年、秋華賞なり天皇賞あたりで勝ち馬、連対馬が出てくるものですが、今年はなかなか風が吹いてきません。
しかし、今週のマイルCSはディープ産駒の庭と言われる京都芝1600m。過去10年の成績を見ても13年トーセンラー、14年ダノンシャーク、16年ミッキーアイルと3頭の勝ち馬を送り、【3-2-2-25】の好成績。再び風を呼び込めるとすれば、今週が最大のチャンスと言えるでしょう。
その重責を担うのが、ガリバルディ・サトノアラジン・サングレーザー・ディサイファの4頭。サトノアラジン・ガリバルディの前走は馬場に尽きますし、サングレーザーは4連勝中と勢い満点。ディサイファも天皇賞7着ならまだ枯れておらず、昨年は直線での大不利さえなければ際どかったはず。
海の向こうではトーセンスターダムが豪州GI制覇と明るい話題。国内のディープ産駒も負けてはいられません。逆風を撥ね退けてこそのスーパーサイアー。今週はディープ産駒に注目です。