いつまで続く菜七子フィーバー?一過性では終わらないでほしい
藤田菜七子騎手のJRA衝撃のデビュー戦はネイチャーポイントでした。逃げの指示が出ていましたが、最初押していくもほかが早くて中々いけず、あっさり切り替えて中段へ。内ラチに接触したりなど、まだ不安定な面を見せながらも直線に入ります。後ろを気にしつつ外に出すと、豪快に伸び2着。思わず勝った吉田豊騎手が後ろをゴール前に振り返ってしまうほどの大歓声が起きました。
そんな藤田騎手、CMが決まり、さらにフラワーカップでは抽選対象ではありますが騎乗以来が来ています。根本調教師のバックアップももちろんありますが、「彼女が追うと馬が伸びる」というイメージがあるだけにほかの厩舎も興味ありありで依頼してくるのでしょう。確かに素人目にも追っている姿がそんなに伸びるようには見えないんですが、なぜか馬はすいすい伸びています。地方競馬では川崎競馬場で一足早くデビューしましたが、高知競馬では別府騎手との女性騎手対決も控えており、話題に事欠きません。
とはいえ、落ち着いて考えるとまだ未勝利。周りが騒ぎすぎてつぶされなければいいのですが、と老婆心ながら心配になります。何しろ久しぶりの中央女性騎手の誕生、かつ、インタビューの受け答えもしっかりしていることもあり、好感度はかなり高い。
あとは結果がほしいところです。ネイチャーポイントの次走で決めるのか。あるいは根本調教師の管理馬ではない馬でいきなり決めてしまうのか。できれば新人王を取ってほしいと思っているのは私だけではないはず。
果たしてマスコミのフィーバーはいつまで続くんでしょうか。本人としては、女性騎手がいて当たり前、という環境にしたいところもあるでしょう。リサ・オールブレス騎手を尊敬しているとのことで、いつかオーストラリアなど、海外で互角に渡り合える騎手になってほしいですね。