この時期ジョッキーにとって油断ならない最終レースの落とし穴とは?

一般競馬ファンもメインが終わり、土曜日の競馬場の一般エリアも閑散として迎える12レース。これがジョッキーに取って思わぬ大敵が隠れている。競馬ファンからしてみれば晴れた日に競馬開催をしてくれた方が楽しい。気分も競馬場に行けば自然と高揚してきます。そして迎えた最終12レース泣いても笑ってもこれが最後の勝負。ジョッキーにしてみれば、曇ってくれないかな・・・ほとんどの騎手が思っている。何故、最終レースだけジョッキーは晴れだと嫌なのか?

答えは強烈な西日にある。中山コースが1番眩しいとジョッキーは口を揃えて語る。一瞬でもどんな時も目を離せないが、この最終レースは左右確認すると、いきなり強烈な西日を浴びてしまい一瞬前が見えなくなると言う。非常に危険な問題が潜んでいる。特に1月から4月にかけてが西日が厳しいと言う。その為ジョッキー達は対策として芝のレースでもダートの雨の日並みに何枚もゴーグルを被ると言う。しかし、これは今に始まった事ではないので、JRAとしても手の打ちようがない。特殊なゴーグルを装着するジョッキーも増えてきている。確かに最終レースの頃の西日は眩しい。

それを馬券を握っているファンの事を考えれば、一切妥協など出来ない。真剣勝負が最終レースも行われる。皆さんは12Rがそこまでジョッキー達が気を使わなくてはいけないレースだとは思っていなかったと思うが、最終レースは気が全く抜けない。特に冬は晴れる日が多いので、ジョッキー達は雨が降れば厄介。雪が降れば中止や時間を遅らせてのスタートになる為、ジョッキー達は調整ルームで天気予報の時間だけは、おとなしくなる。

最終レースのころだけジョッキーは曇ってくれれば良いわけなのだが、そんな事は夢の世界であって、実際の世界ではありえない。午後から天気が悪い予報が出れば、取り敢えず西日の問題は消える。最終レースは曇って欲しいが騎手達の1月から4月までの悩みなのである。