シンエンペラー帰国検疫入り、ジャパンC直行を明言

JRAは29日、欧州遠征を終えた矢作芳人厩舎のシンエンペラー(牡4)とジャックオダモ(牡3)が帰国したと発表した。2頭は28日午後6時1分に成田国際空港へ到着し、輸入検疫のため競馬学校に入厩した。
シンエンペラーは前走アイリッシュチャンピオンSで6着に敗退。矢作調教師は「何が何だかよく分からない。(坂井騎手も)レース後は全く理由が分からないと言っていた。去年よりスムーズで状態も良かった」と首をひねった。レース後の検査でぜん息(炎症性下気道症候群)と中程度の運動誘発性肺出血(EIPH)が判明し、転戦予定だった10月5日の凱旋門賞(仏G1、パリロンシャン・芝2400m)を断念。今後は11月30日のジャパンカップ(G1、東京・芝2400m)を目標に再調整する。
ジャックオダモはシンエンペラーの帯同馬として渡仏し、コンピエーニュ競馬場の芝1600m未勝利戦にA.プーシャン騎乗で出走。0秒6差の2着と惜敗したが、経験値を積んでの帰国となった。
シンエンペラーは体調の立て直しが最優先となるが、国内最高峰の舞台を見据えて再始動する姿は多くのファンを引きつける。ジャパンカップでどのような走りを見せるか、秋の大一番へ注目が集まる。

