【レパードS2025】ヴィンセンシオの1週前追い切りは単走で集中、初ダート挑戦も万全の仕上げ

真夏の3歳ダート重賞「レパードS」に向けて、各馬が着実に仕上げを進める中、注目を集めているのが今回 ダート戦に初挑戦するヴィンセンシオ(牡3、森一誠厩舎)である。
同馬は7月31日、美浦のウッドチップコースで単走追いを行い、6ハロン82秒7、ラスト1ハロンは11秒9をマークした。前半は比較的ゆったりとしたペースで入り、終いは強めに追われてしっかりと負荷をかけた内容となった。
これまで1週前追い切りではWコースでの併せ馬が主流だったが、今回は単走でリズムを重視し、ラストだけを強めに追う形で調整。2走前の弥生賞後のダメージ、さらに前走・皐月賞では斜行や接触などによる消耗が大きく、慎重な調整が求められる中で、冷静に内容を組み立ててきた点は高く評価できる。
併せ馬だとやりすぎてしまう懸念があったため、単走で落ち着いた調整を選択。ダート適性については未知数だが、リアルスティール産駒はこれまでにもダートで活躍馬を多く輩出しており、血統面からの期待は十分にある。
初ダートという難しさはあるものの、丁寧に調整されてきた今回の過程を見る限り、いきなりの激走があっても何ら不思議ではない。

