【アルゼンチン共和国杯2025予想】叩き3走目で一変!ワイドエンペラー、遅咲きの逆襲へ

日曜の東京メインは伝統のハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」(G2、芝2500m)が行われる。同じく東京2500mを舞台とする目黒記念と並び、この100mの差がレース展開を大きく左右する名物レースだ。今年もフルゲート18頭立てとなり、例年以上に混戦模様の一戦となった。
その中で注目したいのが、ルーラーシップ産駒の7歳牡馬・ワイドエンペラーだ。4走前に3勝クラスを勝ち上がり、ついにオープン入りを果たした遅咲きの実力馬である。昇級後はリステッド競走で10着に敗れたものの、約4か月ぶりのG2オールカマーでは最低人気の11番人気ながら7着と健闘。さらに前走のリステッド競走では18頭立ての10番人気で4着と人気を覆す走りを見せた。
今回は休み明けから数えて3戦目。いわゆる“叩き3走目”の好走パターンにあたる。実際、これまでも新馬戦9着から未勝利戦3着、そして3戦目で初勝利を挙げたように、レースを重ねることで調子を上げていくタイプだ。叩いてこそ力を発揮する、典型的な上昇型の馬である。
さらに今回は、これまで何度も手綱を取ってきた藤岡佑介騎手との再コンビ。藤岡騎手は今季、勝率・連対率・複勝率すべてで過去最高の数字を残しており、まさに絶好調のシーズンを送っている。その藤岡騎手が関西を離れ、わざわざ関東へ遠征してまで騎乗する点も見逃せない。これは陣営にとっても“勝負気配”の表れといえるだろう。
キャリアを重ねながら着実に力をつけてきたワイドエンペラー。叩き3走目で迎える今回、東京の長丁場でついにその努力が花開くか。遅咲きの7歳馬が、激戦必至のアルゼンチン共和国杯で新たな輝きを放つシーンを期待したい。

