【毎日王冠2015】マーティンボロが天皇賞秋を前に復帰、その意図は?
今週末から東京競馬場での競馬が開催される。日曜のメーンレースを飾るのは「第66回毎日王冠」(G2)だ。天皇賞秋のトライアルレースとしても知られるレースで天皇賞秋を占う上で欠かせないレースである。その毎日王冠で長いことターフに姿を見せていなかった重賞馬が復帰することとなった。
マーティンボロ、11ヶ月ぶりに復帰
昨年の夏競馬を追っていた競馬ファンならマーティンボロの名前は知っているだろう。昨年春に中日新聞杯(G3、中京)で重賞初勝利をあげ、夏競馬の小倉記念(G3、小倉)で2着、続く新潟記念(G3、新潟)を優勝してサマー2000シリーズの覇者に輝いた馬である。そのマーティンボロ(牡6)が週末の毎日王冠で久しぶりにターフに姿を現すこととなった。
昨年夏に新潟記念で勝利した後に、天皇賞秋でG1に初挑戦するも11着に敗れ、その後は春に欧州遠征プランが浮上していた。しかしその後は一向に音沙汰がなく、遠征どころか国内のレースにも現れずに1年が過ぎようとしていた。昨年のサマー2000シリーズの覇者であるにもかかわらず、夏競馬にも参加せずに約11ヶ月余も身を潜めていたのだ。この馬の安否を心配していた競馬ファンは少なくないはずだ。筆者も毎日王冠の登録馬の中にマーティンボロの名前を見つけた時は驚いたと共に安堵した。
昨年の成績を見ても決して弱くはない馬であることが分かる。長期休養明けでいきなり重い印は打ちづらいが、天皇賞秋を前にしてトライアルレースに出走してきたこの馬がどうしても気になってしまうのは筆者だけだろうか。出走するからには天皇賞秋を目指して昨年のリベンジに挑戦して欲しいところだが、まずは現在の調子や陣営による今後の動向発表などに注目していきたい。