【JRA京都新聞杯2023予想】好条件満載!〝確勝級〟の力を持った馬とは?
京都競馬の土曜メインは、ダービー出走への東上最終切符を狙う馬達が集う「京都新聞杯」が開催。
ダービーを目指す馬にとっては、ローテーション的にも賞金を稼いでダービーへの切符を掴むラストチャンスと言える一戦です。過去10年では2013年に勝ったキズナ、2019年に2着だったロジャーバローズがダービー馬になっているように、皐月賞組以外の路線では重要視すべき前哨戦と言えるでしょう。
今年も12頭と例年通りの少頭数。一番賞金を稼いでいるのはオープン勝ちがあり皐月賞にも出走したマイネルラウレアですが、この馬ですらダービー出走には賞金が厳しい状況。1着賞金が5400万円、2着でも2200万円の高額レースのここで好走し、滑り込み出走を狙いたい馬たちが虎視眈々と切符を狙います。
そんな中で注目しているのは、エピファネイア産駒のマキシです。
マキシは前走1勝クラスのフリージア賞に出走し3着。スタートは出遅れ、最後方追走から3コーナーで一気に2番手まで押し上げる早仕掛けで進出していくも、最後に甘くなっての3着という内容でした。
出遅れは痛恨でしたが、早めに動いていくロングスパートの競馬で0秒4差の3着まで粘れたのは評価したい内容。流れに最初から乗って粘り込んでの競馬が理想で、3コーナーからの下り坂が使える京都なら一気にパフォーマンスを上げてくる可能性はあるでしょう。
また、距離が2200mとなる点もプラスに働くと見ています。母ラキシスは京都2200mで行われたエリザベス女王杯を勝っているG1馬で、勝った前年のエリザベス女王杯でも2着に好走しており、とにかく京都2200mは得意な条件です。他の競馬場を含めても2200m戦は9戦して3勝、2着2回と好成績。マキシ自身も初勝利を挙げたのは2200mで、この距離では高い適性を見せています。
そして鞍上が松山弘平騎手へと乗り替わりとなる点もプラス。松山騎手はリーディングでは5位ですが、新装京都競馬場に限って言えば、リーディングの川田騎手以上の成績を残しています。折り合い面で課題を残しているマキシですが、デビューからの2戦で手綱を握ったのは豪腕川田騎手で、前走は日本独特のゲートにまだ慣れなていないT.バシュロ騎手と、これまで相性の良い騎手にめぐりあえていなかった印象も受けます。あたりの柔らかさがある松山騎手へと乗り替わることで、折り合い面も良化するのではないでしょうか。
ということで今年の京都新聞杯は、距離、コース、騎手と好条件が揃ったマキシが好勝負を演じてくれると予想し、有力視したいと思います。